迷いが無くなってきた治療方
話しやすい雰囲気を自ら努力して作っているので、患者さんからは良く質問されます。そんな時に自分の中で確固たる診療の基準が無いと患者さんによって治療説明が変わってきてしまうので辻褄が合わなくなってしまうのです(汗)。
私の診療の基準は噛み合わせ(特に顎関節を中心に考える)にしています。
(若い頃は色々と考え込んでしまい、説明が二転三転して患者さんを混乱させてしまっていたのです)
だから最近の私の考え方は非常にシンプルで迷いがなくなってきました。ただ私の治療方法は私だけが出来るというわけでは無くて、誰にでも出来るシンプルなやり方です。
きちんとデータを取り、そのデータに沿って治療を淡々とガイドラインに沿って行っているだけです。
この治療の利点はデータを元に行っているので、上手く治療結果で出ない場合は患者さんに断って、少し治療の工程を戻って見直す事が出来る事です。このやり方を確立してからはあまり治療では悩まなくなりました。
もちろん、患者さんの口腔内の状況によっては保健治療では難しい場合もあるし、通常の治療期間よりも長くなってしまう事が出てきますから、そこは患者さんと話し合い、治療期間や治療方法、治療費等々を詳しく詰めて行くことで解決出来ています。
ただ、私にも難しいという場合があって、それは患者さんがご高齢で話し合いが出来ない場合(認知症等々)は難しいです(苦笑)。
また、自分の治療方法が確立してからは、他の先生との治療での交流等にストレスが感じられるようになってきました。特に自分と同じ分野の噛み合わせの先生とはあまり詳しくディスカッションしなくなりました(同じ理論の先生とは別です。理論的な展開をする先生のお話は非常に面白く、自分も知識の吸収が出来る事があるので、研修会等に参加して見たくなったりしますが)。
一番頭が痛いのは、経験だけで理論が無く「私にしかこの噛み合わせが出来ない」って公言している先生の「異次元理論」は近づかない様にしています(笑)。
(データも顎関節との関係を無視した噛み合わせ理論なんて危険過ぎます)
そういう事を聞きに行っている歯科関係者も苦手です(苦笑)。その信者の先生や技工士さん達には申し訳ないのですが、話を聞いても迷ってしまうばかりでメリットが無いので、最近は少し距離を取っています(どうやら私の方が変わり者の歯科医って思われているみたい)。
というか、私が距離を取られているのか!!
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