spülen
私が歯医者になってかなり時間が経過してきて、それなりの知識やスキルが上がっていると、どのような症状の患者さんが来院しても、動揺したり、緊張したりすることはありません。
ただ、未だに緊張するのは、抜歯後の消毒の時です。
これは歯科用語では「 SP 」といい、我々はエスピーってそのまま読んでいます。
これはドイツ語の「 spülen 」からの由来で、洗浄するとか消毒するとの意味です。
抜歯は次の日に確認する事がとても大切なのです。抜歯による副作用が出た場合、次の日にすぐに対応出来るからです。当日だと出血や痛みがあり、正確な抜歯による副作用が確認出来づらいのですが、次の日の止血終了時の状態を確認する事が一番正確で確実、安全です。
で、このSPなのですが、ヨードを用いて当院は洗浄、消毒を行っているのですが、まれにポロッと口の中に落としてしまうことがあるのです。
口の中の場合、素早く自分で対応出来ますが、これが患者さんの服の上に落としてしまうと、服に茶色の落ちにくいシミが出来てしまいます。
だから、患者さんが白い服を着ている時の抜歯窩のSPは、かなり緊張します。
実際、この10年ほど落とした事は無いのですが(多分)、落としたらクリーニング代は出さないといけませんね。そんな感じで、一番緊張するのは、小手術後の消毒でした。
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