物には必要な形が存在する:1
医療の基本は、とにかく解剖と病理だとずっと思っています。
健康な体というのは、適切な形を持ち、病気の状態は適切な形から逸脱している状態です。
健康な体の形態を学ぶのが、「解剖」、異常な形態や状態を学ぶのが「病理」となります。
だから、しっかりと解剖を勉強して、それがどんな風に形態変化して病変が立ち上がっているのかを理解出来れば、医療は60%成功です。後は自分で治療出来るのか、他に依頼するのかが分かります。
多くの大学の研究所では、今盛んにコロナの研究が行われていると思うのですが、研究室では、実験室の中で完全な病原菌や病態の細胞を作る事が大事な仕事となります。
この完全な形の病原体を作るのが難しい。完璧な病原体を作り出してしまえば、後はその病原体に順番に抗生物質を投与したり、治療を施したりして病原体が治癒するのを確認すれば良いだけですから。
歯科でいえば、良い噛み合わせ、良い顎関節の動きを知っていれば、患者さんの口の中の悪い噛み合わせを良い噛み合わせにデータを元に戻す手はずを考えれば良いということになります。
明日も形についての考察を!!
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