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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
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当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

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2020年7月29日 (水)

過酷な環境下にあるインプラント。

私はとあるインプラント関連のWEB上で、患者さんへの相談員を勤めさせて頂いています。

これは自分の地域の患者さんの質問に答えると言うものでは無く、全国の地域の患者さんをAIがランダムに選択し、質問が割り振られます。

質問に関するものは主に、「術前の不安」、「術後の不調」、「金銭問題」、「保障問題」など様々です。

術前の質問に関しては、出来るだけ真摯に答えて不安を取り除いてあげたいと思っているのですが、術後のインプラントの問題に関しては、もうあまり答える事が出来ません。

術後のインプラントは「 全 or 無 」、「All or nothing」で、殆どアドバイスする事が残されていません。

もうどうしようも無い事が多いのです。

インプラントは欠損部分に固定式の歯を、さも自分の歯の様に生えさせる術式です。

しかも、保険適応外で、治療費も高額です。

だから、インプラントさえ手術すれば、元の歯と同じように、もしくは元の歯より強い歯を入れられると思ってしまうのはしょうが無い事だと思います(高い治療費を支払っているので)。

ただ、怖いのはこうした「インプラントは安全だという妄想」を患者さんだけでは無く、医療機関の歯科医師も持ってしまっているのが怖いのです。

インプラントさえ入れられれば、全ての口腔内の問題は解決しますよって思ってしまっているのです。

しかし、冷静に考えて下さい。

自分の歯させ持たせる事が出来なかった過酷な口腔内環境で、果たして人工物のインプラントが耐えられる事が出来るのか?
自分の歯が駄目になった「原因」を解決せずに、インプラントの手術をしても、多くの問題を抱えた爆弾を口の中にいれるのと同じです。

いつ、そのインプラント爆弾が爆発するのか・・・・?

だから、インプラント関係の悩み相談は、術後の回答には、なかなか答えられないのです。

もう、駄目な場合が多いから。

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