一番緊張する時。
歯科医師になって20年以上経ちましたので、歯科治療で自信をもって治療出来るスキルはもはや95%以上になりました。
それは勿論、日常の診療の中でって事です。
しかし、未だにド緊張する治療というものもあります。
その緊張する部類にはいる処置といえば、やはり観血処置(出血を伴う処置)と言うことになります。
観血処置の中でもやはり私はALL-ON-4の手術時です。
しかし、この手術は年間そうはあるものでは無いのですが、頻度が高くて極度に緊張するのは、やはりインプラント時の採血です。
なぜ、インプラント手術時に採血をするのかと言えば、GRF(Growth factor Richi Fibrin)と呼ばれる血液のゼリーを作る必要があるからです。
このゼリー(試験管の写真の黄色い部分)は血液中の血小板に含まれる成長因子が凝縮されていて、細胞増殖、組織治癒能力が非常に増すと言われているのです。
その性質を利用して、骨欠損部位やインプラントの部位に添付して縫合してやることにやることにより、安全に骨の増殖、手術部位の治癒促進が効果的に行われるのです。
やはり歯科医師なので日常的に採血をしている訳ではないので、この採血時が一番緊張するかもしれません。
この装置(再生療法なので、国の認可が必要なのです)はすべてのインプラント手術に使う訳ではないので、いつも緊張する訳ではないのですが、やはり前日くらいからかなり緊張します。
家族も、インプラント手術後に最初に聞いてくるのは「採血うまくいった?」って言うくらいですから。
情けない話ですが、前の晩からいつもこの写真の本を熟読します。
なぜか安心して眠れるのです。
さて、手術頑張って来ますか(笑)
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