患者さんの第一希望はどこの医療機関??
今、医療ミステリー小説を読んでいるのですが、医療だけあって、対象は患者さんと医者と言うことになります。
そうすると、やはり物語の中心は「問診」と言って、患者さんと医者の対話が重要な意味を持って来ます。
その中で、ちょっと考えさせられたのは、「無理をしない医者」が出てくるのです。
その小説の中の医者は、自分が得意で、自信のある治療法があるとします。それをやはり患者さんに進めて行きます。しかし、患者さんが少しでも難色を示すと、決して無理はせず、「では、患者さんの行いたい治療が出来る先生をご紹介いたします」と直ぐに紹介してしまう。
それで、凄く喜ぶ患者さんもいるし、不安がる患者さんもいる(その小説の中では)。
小説ではなく、こうした事は毎日のように日々繰り返されている訳で、昔の私なら、根気よく自分の治療方法を説得していましたが、最近はちょっと考え方が変わってきました。
やはり、自分の事で考えると、私が医療機関へ受診する時は、「こんな治療をして欲しいな」と考えて来院しますが、予想と違った処置を施されると、なんとも複雑な気持ちになることもあるのは事実。
だから、最近はセカンドオピニオンという便利な制度もあるし、むりくり自分の得意な治療をごり押しすることは少なくなりました。
そうした感覚は患者さんと話していて、肌で感じる事なのです。
「この患者さんは、もっと詳しい説明を求めているな」とか「この患者さんは早くの場(診療室)から立ち去りたいな」とか分かるので、その私の感覚(頼りないけど・・・)で判断する場合が多いです。
患者さんの中には、「先生、私の治療したくないから、他を進めているんしょ?」なんて言われる時がありますが、決してそんな事はありません(断言)
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