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2009年12月14日 (月)

ストレスとはなにか?3

本日も昨日の続きの3回目です。志賀泰昭先生の著書『噛み合わせと顎関節症の治療と予防』よりお届けいたします。

◇咬合異常と自律神経神経失調症

~咬合異常がストレッサーとなる~

自律神経が乱れることによって様々な症状が生じることを、一般に自律神経失調症といいます。自律神経失調症の多くは交感神経の亢進(異常な興奮)によります。

交感神経の興奮状態が続いているということは、脳と体が活動し続けいていることを意味します。交感神経の働きが活発なので血圧も頻拍数も上がってきます。これによって、高血圧になり、心臓の負担も増し、疲れやすくなります。また、交感神経は血液中の糖濃度を高めるので、交感神経の亢進が続くと糖尿病になる危険性が高まります。

交感神経と副交感神経はシーソーのような関係にあるので、交感神経の亢進が続くと副交感神経の出番がなくなり、体を休めて修復することが出来なくなります。すると、ついに神経に誤操作が生じて、目眩、耳鳴り、頭痛などの症状が現れてきます。

また、副交感神経は内臓を動かす働きが低下すると、胸焼けや食欲不振、腹痛、便秘・下痢などの胃腸障害が生じます。

自律神経失調症によると思われる症状はたくさんあります(志賀先生の本を参考にしてください)。ただし、自律神経失調症には明確な疾患概念や診断基準があるわけではありません。ほかの病気に疾患概念に当てはまらない場合に自律神経失調症という病名がつけられているという、曖昧な病気とされています。

自律神経失調症の原因としては、ストレス、夜更かしなどによる生活の乱れ、過労などによる脳の疲れ、更年期のホルモンバランスの乱れなどがあります。このうち最も多いものがストレスです。たとえ弱いストレスであっても、それが長期に及ぶと自律神経を乱すようになるのです。

咬合異常は、物理化学的なストレスとして自律神経を乱します。噛み合わせの微妙な変化が、歯根膜、咀嚼筋、顎関節などの感覚器官によって捉えられ、それがストレスとなって交感神経を興奮させるのです。

自律神経失調症は曖昧な病気ですが、咬合異常を治療した結果さまざまな症状が消失するが極めて多いのも事実です。次のような症状がある場合は、一度噛み合わせをチェックすることをおすすめします。

・頭痛、微熱

・耳鳴り、ドライマウス、喉の渇き、肩こり

・呼吸困難、胸の苦しさ、胸焼け、吐き気、嘔吐、動悸

・下腹部の不快感、下痢、便秘、残便感、残尿感、頻尿

・全身の倦怠感、食欲不振、しびれ、めまい、冷え性、多汗

・情緒不安定、抑うつ気分、イライラ、不安感、生理不順

参考文献  噛み合わせと顎関節症の治療と予防 志賀泰昭著 日東書院

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