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2009年8月 1日 (土)

デンタルフロス

本日は、沼部幸博先生の著書『絵で見る 予防歯科』よりお届けいたします。

◇デンタルフロス

歯ブラシだけでは992_2 磨けない部分を磨くための補助清掃器具。その一つにデンタルフロスがあります。

◇デンタルフロスとは

デンタルフロスとは、簡単にいうと、歯と歯の間を磨くための“糸”です。といっても、普通の糸ではなく、、切れにくいように、また歯茎を傷つけないように加工されています。

糸の太さも何種類かあり、滑り止めをよくするためのワックスを塗ったものや、清掃感をdさすためにミントなどの香料を含ませたものもあります。

パッケージに入ったフロスを引き出しながら使うタイプが一般的ですが、糸ようじともいわれるホルダータイプ(すでに柄に張ってある)も多く出回っています。とりわけ奥歯に手が届きにくい人には、奥歯だけY字型のホルダータイプを使用するのもよいでしょう。

また、ブリッジの下や矯正治療中の方々のためには、特別に工夫されたスパーフロスが市販されています。

◇使い方

フロスを30~40cmぐらいの長さに切り、両端を両手の中指に2,3回巻き付け、人差し指や親指の先で、2~3cm程度離し、ぴんと張って持ちます。

歯と歯の間に、ぴんと張ったフロスをゆっくりと斜めに前後に動かしながら入れていきます。歯と歯の接点を通り抜けるときに少し抵抗がありますが、そのとき、勢いあまって歯肉にフロスを食い込ませないように注意ください。

歯と歯の間にフロスが入ったら、まずきれいにしたい歯の面に沿わせ、歯茎にやさしくフロスを押しつけるようにします。歯茎に少しだけフロスが当たる抵抗を感じたら、それ以上は決して歯茎の方に強く押しつけて傷つけないように注意しながら、フロスを前後上下させます。

もう少し詳しくいうと、清掃をしたい歯の湾曲に糸を沿わせるようにしながら2,3回、ゆっくりと動く範囲内で糸を前後上下させます。このとき、フロスを歯茎に押しつけて強く前後には動かさないでください。フロスを入れた歯と歯の間の、清掃をしていない向かい側の歯の表面にもフロスを同様に沿わせて行きます。

そして、次の歯と歯の間に移って清掃を続けていくわけですが、一度使ったフロスの部分は使わないで、指を使ってフロスの新しい部分を送り出し、同じようにきれいにします。

すべての歯に対して行うのが理想ですが、歯並びの関係や、むし歯(う蝕)、かぶせ物がある場所には入らない場合がありますので、無理に入れないようにしましょう。

また、ホルダータイプのものは割高ですが、一度使ったフロスの部分をよく水洗いして、繰り返し使用できます。

最後に、歯と歯の間の隙間が大きすぎる場合には、歯間ブラシを入れてきれいにします。

参考文献 絵で見る 予防歯科 沼部幸博著 クインテッセンス出版  

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