睡眠不足がもっともこたえる2
昨日に引き続き、睡眠についてお伝えします。今回も渡辺登先生の著書「パニック障害」よりお届けいたします。
◇眠れないことストレスにしないで
眠りを妨げている原因はいろいろあります。なかでもストレスは、もっとも油断ならない原因です。ストレスを感じると、大脳辺縁系にある情動中枢が興奮状態になり、脳が覚醒状態になってしまいます。
この状態で、あせって眠ろうとすると、心臓はドキドキし、呼吸は荒くなり、筋肉も緊張、ますます眠れなくなってしまいます。
通常は、心配事などが気になったり、徹夜仕事が続くことで、眠れない状態になりますが、それが解消すると、また眠れるようになります。
しかし、原因がないのに眠れないこともあります。その場合は、むりに眠ろうとせず、ベッドからいったん離れて、自然に眠くなるのを待ってから、再びベッドに入るとよいでしょう。
☆不眠の原因
・生理的原因・・ジェット時差、交代制勤務、短期間の入院、不衛生な寝室
・心理的原因・・精神的ストレス、重い病気による精神的ショック、生活環境の大きな変化
・身体的原因・・痛み、かゆみ、頻尿、病気、発熱
・精神医学的原因・・アルコール依存症、パニック障害、うつ病、総合失調症
・薬物学的原因・・アルコール、抗ガン剤、降圧剤、自律神経作用薬、カフェイン、中枢神経作用薬、ニコチン、ステロイド薬、テオフィリン、甲状腺ホルモン薬
参考文献 パニック障害 渡辺登著 講談社
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