過体重児は標準体重児よりも齲蝕が少ない
本日は、デンタルトリビューン2008年10月号よりお届けいたします。
◇過体重児は標準体重児よりも齲蝕(虫歯)がすくない
(英国)過体重児は標準体重児と比較して齲蝕が少なく、健康な歯が多いという新たな研究結果がCommunity Dentistry &Oral Epidemiology( 2008;36(2):157-156)に掲載されました。
2~18歳、約1万8.000人を解析
イーストマン歯科センターのDorota Kopycha-Kedzierawski氏らが約1万8.000人を対象に解析を行った結果、2~5歳ではどの体重域の児童も齲蝕をもつ割合に相違はありませんでした。6~18歳では過体重および過体重になるリスクのある児童は標準体重の児童群と比較して齲蝕のリスクが低かったのです。
同士らは「一般に齲蝕と肥満の関連性を示す要因を挙げ、どの年齢層においても過体重児は口腔疾患が多いことを予想していたが、答えを得るどころか多くの疑問を投げかけることとなった」と驚きを述べた。
「過体重児は齲蝕の原因となる糖よりも脂肪の多い食品を食べているのだろうか?過体重児の食事と同様だが、運動の少ない生活を送るためであろうか?研究結果の理解を深めるためには分析することが必要である」
同研究では、過体重児を年齢と性別による百分位数で95パーセンタイル以上である児童に限定しています。85~95パーセンタイル未満の児童は過体重になるリスクを抱える群に含まれています。
最近のコメント