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しろくま先生のブログ
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2008年9月12日 (金)

ブラキシズム

本日は、牛島先生、栃原先生、永田先生、山口先生らの著書「ブラキシズム」よりお届けいたします。

「歯ぎしり」や「咬みしめ」

「歯ぎしり」については皆さんよくしているとおもいますが、「咬みしめ」についてはいかがですか?「歯ぎしり」や「咬みしめ」で歯を失うことがあるということをご存じでしょうか?

昔から、「歯を食いしばる」とか「歯ぎしりをする」という言葉は、「我慢をする」とか「いらいいらする」というような意味で、日常的に慣用句として使われてきました。

歯には食べる、発音するという役割のほかにも、歯ぎしりをすることで精神的なストレスを発散する役目もあるといわれています。けれども、過度の「歯ぎしり」や「咬みしめ」は、「ギリギリ」音が鳴って周囲の人の迷惑になるというだけではなく、口の中や周囲の組織に大きな影響を及ぼし、歯を失う原因にもなりかねないのですが、そのことはまだあまりしられていません。

「歯ぎしり」や「咬みしめ」の事を総称して「ブラキシズム」というのですが、私たちはこの「ブラキシズム」について、歯科医院に来院される患者さんを通じて、その実態や影響を研究しています。

“ブラキシズム”を知っていますが?

☆ブラキシズムとは?

ブラシズムという言葉をお聞きになったことはありますか?あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、“ブラキシズム”とは歯科で使われる専門用語で、お口やその周辺の器官にみられる習慣的な癖(専門的には非機能的動作あるいは口腔習癖といいます)の一つです。

☆代表的なブラキシズム

「歯ぎしり、咬みしめ」

歯ぎしりは睡眠中に行っています。ですから、自覚することはすくなく、周囲の人に知られて、はじめて気が付くひとがほとんどです。一方、咬みしめは、日中・夜間に関わらず、無意識のうちに歯を食いしばってしまうものです。これらを総称して“ブラキシズム”といいます。

☆とても怖いブラキシズム~印刷会社に勤めるMさん(52歳)

朝起きると、突然歯ぐきが腫れていました。奥歯がぐらぐらして、ご飯もろくに食べられない・・・・。しかも我慢できない痛みでした。

以前から冷たいものにしみていたようです。X線写真をとってみたら、歯が真っ二つに割れていて、歯ぐきが化膿していました。

「そういえば、家族から歯ぎしりがうるさいって言われていたなぁ。特に最近は忙しくてストレスもたまっていたし・・・・。」お聞きしてみると、こんなお話をしてくださいました。結局、割れた歯は抜かなくてはなりませんでした。原因は、「ブラキシズム」による歯の破折と、そこへ細菌が入ったために起きた急性の炎症でした。

参考文献 ブラキシズム 牛島隆 栃原秀紀 永田省蔵 山口英司 共著 医歯薬出版

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