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2008年6月13日 (金)

応急処置あれこれ

本日は、清水敏之先生の著書「見えないから怖い口の病気」からお届けいたします。

応急処置あれこれ

歯が痛むとき

痛いときはとりあえず安静にし、我慢できない時は出来れば今まで服用してアレルギーの無かった痛み止めを服用する方法もあります。

しかし、これらは根本的な治療ではないので、出来るだけ時間を都合して歯科医に行かなければなりません。針を刺したり、マッサージをして膿みを出すなどの応急処置に本に記載されていますが、消毒の問題や、膿みを広げる危険を考えれば、先進国で生活しているのなら必ず歯医者に行くべきと考えます。また入浴、運動は避けてください。

腫れた時

歯が原因で腫れた時は決して冷やさないでください。病院によって流儀はありますが、一般的に冷やすのは打ち身の時だけで、細菌による感染には逆効果です。

通常、細菌感染や傷は血液中の成分によって打ち身などの時だけで、細菌による感染には逆効果です。

通常、細菌感染や傷は血液中の成分によって治癒するのですが、冷やすと血管が細くなります。当然血管の中を通る血液量も減少し治癒が遅れます。それでもやっぱり冷やしたい時は濡れタオルにしておいてください。氷などは避けてください。

腫れることは身体の中に異常が生じ、その異常に対処するために反応する身体の防御反応です。腫れること自体が悪いのではなく、その原因を治癒しないと駄目なので、腫れは病状の程度の診断材料にはなりますが、腫れだけを積極的に消すことはあまり意味がありません。

腫れに伴う痛みは、たまった膿が健康な組織を押すことによって痛みを生じるため、医療機関で膿みさえだせば痛みは消えていきます。

膿みをさす方法としては、歯肉だけの小さな腫れにおいては肉の下が骨なのでマッサージで対処する方法もありますが、膿みの出口がないのにマッサージしてしまうと、膿みを身体の他の部分に押し込む事もありますので、すこし大きく腫れた時や顔の外まで腫れた時はマッサージをしないでください。しかし、患者さんがその判断をするのは難しく、歯科医の指導の下で行うことが良い方法です。

また、抗生物質(化膿止め)を服用して三日以上経っても改善しない時は、原因の悪化に身体の防御反応が追いついていないか、薬の変更が必要なので歯科医を受診すべきだと思います。

明日へ続きます。

参考文献 見えないから怖い口の病気 清水敏之著 早稲田出版

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へえ〜。冷やしちゃいけないんですね。
昔、歯が痛い時は冷やして紛らわせていました。
逆効果だったんですね〜。

あと、正露丸を詰めちゃったり・・。
これも、良くないらしいですよね。


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