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しろくま先生のブログ
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2008年6月12日 (木)

虫歯や口の中でこうして生まれる

本日は、花田信弘先生と井田亮先生、野邑浩美さんの著書「むし歯・歯周病」よりお届けいたします。

虫歯は口の中でこうして生まれる

歯を失う原因の第一に、虫歯があげられます。虫歯はどうやってつくられるのでしょうか。最新の知識をもとに解説していきましょう。

歯の表面は、エナメル質という人間の体の中でもっとも硬い組織で覆われています。エナメル質が歯そのものをしっかり守っているわけです。そのエナメル質を唾液が常におおっています。

ところが、虫歯の原因であるミュータンス菌がたくさん口の中にいると、その菌がエネメル質に取り付いて、食べ物の中に含まれている砂糖を餌にして、乳酸や酢酸を作り出し、その酸のせいで虫歯菌が作られていくのです。

虫歯菌がエナメル質に取り付くと述べましたが、ミュータンス菌が砂糖と出会うと、グルコシトランスフェラーゼ(GTF)という酵素を分泌して、ねばねばしてくっつきやすい粘着性の強いグルカンというものを作り出します。

このグルカンが菌の表面にべったり付いて、そこでいろいろな菌が集まってきます。歯垢(デンタルプラーク)と呼ばれるものです。歯垢は食べ物のカスのように見えますが、すでに細菌の集団なのです。

最初のうちは歯ブラシでこすればとれますが、しだいに厚みをまし、その中で菌が増殖して、膜を作っていきます。これが「バイオフィルム」です。

このバイオフィルムにおおわれた歯は、ミュータンス菌が出す強い酸によって溶かされ、虫歯が出来て行くのです。

プラークを作らない、バイオフィルムを作らせない、これが虫歯の本格的な治療であり、予防なのです。

歯周病も細菌によって起こりますが、その細菌もバイオフィルムの中にいるのです。

参考文献 むし歯・歯周病~もう歯で悩まない 花田信弘、井田亮、野邑浩美 著 小学館

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