応急処置あれこれ2
本日は、昨日の続きです。
本日も清水先生の著書からお届けいたします。
出血が止まらない
歯医者で抜歯などの外科処置を受け、血が止まらない時は、まず圧迫します。この時、麻酔は切れていますので痛みがありますが、30分から一時間、ガーゼ、なければティーバッグなどの柔らかいものを咬んだままでいるとほとんど止まります。
軽度の出血の場合は、圧迫で止まるはずです。ただ、薬を服用している時、たばこを吸う人、歯肉が感染している時の抜歯などでは血が止まりにくいことが多いのです。また圧迫しているつもりでも、話しをしていると、かえって咬んでいる物で傷口をたたいていることもありますので、なるべく咬んだ歯を離さないようにしゃべってください。
たばこを吸う人や血の味が気になって傷口を吸ってしまう人は一週間程度、唾液に血がまじることがあります。出血量が多く見えますが、それはたばこを吸うリスクと考えてください。
それでも血が止まらない時
血液の病気や坑凝固剤を服用している人は、本当に止まらないことや、輸血しないと止血できないこともあります。大事にきちんと全身疾患の有無、薬の服用について担当医に話すようにしてください。そして、とにかく病院につくまでは圧迫しておいてください。
歯が抜けた
打撲などで歯が抜けた時の予後は、再植するまでの時間が出来るだけ短い方がいいので、出来るだけ早く歯科医を受診してください。頭を打った時は脳神経外科が先ですが・・・。
抜けた歯は出来るだけ清潔に生理食塩水などにつけて歯の頭を持つようにして持参してください。
顎がはずれた!
とにかく歯医者か、病院を受診することが一番いいでしょう。
通常そのまま上や下に押す方がいますが、これでは痛いだけで元にもどりません。両方の下の奥歯の上に柔らかい物をおき、まず下に押し下げて手前にすこし回転させ後ろに押せばもとに戻りますが、これはコツが必要なので病院を受診することをお勧めします。
参考文献 見えないから怖い 口の病気 清水敏之著 早稲田出版
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