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2007年11月11日 (日)

C型肝炎治療1

本日は、歯科の治療と関係の深いC型肝炎治療について、日本経済新聞11月4日分 医療の欄からお届けいたします。

C型肝炎治療 医療現場、地道な努力続く

救済策や国の責任などをめぐるニュースが絶えないC型肝炎問題。永田町まで巻き込み加熱する議論の一方で、インターフェロンなどを使った地道な治療が続けられています。原因となるウィルス感染者は百五十万人ぁら二百万人と推定され、気づかず進行すれば肝臓ガンになるおそれもあります。

感染に気づいている人は限られ、健診の受診率向上は緊急の課題です。“二十一世紀の国民病”ともいえる肝炎治療・検診の最前線を追いました。

感染経路は汚染された血液製剤の他、輸血や注射器の回し打ちなどが主な原因として考えられますが、未解決な部分もあります。

血友病患者に被害が集中した薬害エイズと異なり、原因不明の分も含め、出産や手術時の止血など感染事例は多岐にわたります。1980年代後半に感染のピークがあったとされ、新たな感染はほとんど見られなくなりましたが、放置すれば肝硬変から肝臓ガンに移行する事もあります。

肝臓ガンで年間死亡する約三万五千人のうち、約八割もがC型肝炎ウィルスが原因とされています。

主な治療法は三つ。インターフェロンなど坑ウィルス剤でウィルスを除去する「根治型」、炎症を抑え肝臓の繊維化を防ぐ「共存型」、肝ガンの早期発見と早期治療で延命を図る「対処療法型」です。

「根治型」で最も推奨されているのはインターフェロン「ペグインターフェロン」と坑ウィルス剤「リバリン」との併用です。

効果に不安の声

ただインターフェロン治療には坑鬱や間質性肺炎などの副作用の懸念もあります。厚生労働省も「適切な判断に基き、治療方針を選んで実践することが最も大切」と専門医の判断の重要性を訴えています。

その適切な治療を巡って患者の悩みは大きいのです。肝臓ガンの進行した男性は「医者から『インターフェロンは効かない』と言われた。ウィルスの数値が下がるかもしれないので、使ってみたいのだが、どうすれば良いのか」と医師との考え方の違いについて悩みをうち明けています。

一方で、別の患者は「副作用に気を付けつつ、インターフェロンでウィルスを押さえ込んでいる」と話します。

治療費が年間約八十万と高額になるケースもあり、この治療法に踏み切れない患者も多いのです。

厚生省が2004年度に実施した調査では、検診で「陽性」とされた約一万三千人のうち、インターフェロン治療を受けた人は約二百七十人にとどまりました。

「副作用が怖い」「お金がかかる」。久留米大学医学部(福岡市久留米市)が、ある地域のC型肝炎ウィルスの感染者を対象に行った調査でも、インターフェロン治療を勧められながら断った理由の多くはこうした回答が占めました。

調査では専門医と非専門医の認識の差も判明しました。肝臓の専門医がいる病院では約九割の患者にインターフェロンを勧めていたが、専門医のいない診療所などでは三割にとどまりました。調査を実施した消化器疾患情報講座の佐田通夫教授は「専門医の受診をまず受けてほしい。副作用を心配する患者さんもいるので、医療機関としても精神科と連携するなどの対策をとるべきだ」と現場の悩みも指摘しています。

明日へ続きます。

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