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しろくま先生のブログ
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2007年9月21日 (金)

歯並びは親の責任?

本日は、日本経済新聞9月15日分に掲載された生活コラムニスト ももせ いづみさんの歯に関するエッセーをお届けいたします。

快適 くらし予報

この年になって、歯科矯正をすることになった。

中学生の時に差し歯になった前歯の歯根がもう寿命なのだという。でも歯並びが悪いため、このままではブリッジ(義歯)などの治療をするのも難しい。ええい、この際だ、ずっとずっと先延ばしにしてきた歯科矯正をしよう!

私の子供時代は、歯科矯正をする子供はまれだった。でも、今は子供の歯並びは親の責任と言われていることも増えている。歯科矯正の重要性は十分理解しつつ、でも数年前にかかった歯科医院で、「あー、汚い歯並び!これは親の責任だね」と言われた時は、正直無性に悲しかった。

うちの親は共働きで必死に娘を学校にやってくれたんだ。何十万もかかる矯正ができなかったことを、親の責任だなんて言うな!

そう考えると、今は必要以上に親の責任が問われるものが多いなあ、と思う。日々のしつけや生活態度だけでなく、塾に通わせていい教育環境を手に入れることも親の役目。世の中はまさに格差社会。そのために必要な経済力が親にあるかないかで、子供の将来も決まるというような表現に行き当たるたび、何か違う。違うと信じたいと思ってきた。

親の責任に頼らなくたって、人はちゃんと成長して自分の責任で物事を決められるようになる。自分の働いたお金でお金で学校に通い直すことも、四十七歳で歯科矯正をすることもできるのだ。えへん。

数年前、母が「矯正をしてやれなくて心残りだった。貯金を渡すから今しなさい」といって来たことがある。とんでもないよと断りつつ、親の責任感ってずっと残るものだなあ、としみじみ。

親となった今、子供には出来る限りのことをしてやりたいと思う。自分の力でちゃんと出来る人間になれ、とも思う。親の責任なんて実はほんのちょっとのもので、あとはすべて自分自身なのだ。

というわけで四十路の歯科矯正開始。スマイル美人になって、また戻って参りますわ!

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シロクマ先生こんにちわ。

このエッセーを読んで良かったです。
なのでコメントさせてください。

私は23さいです。
歯並びがめちゃくちゃ悪く、
この歳で矯正をしようと決めました。

最近、新聞で、子供の歯並びは親の責任です。

というコピーを目にして
悲しくてなりませんでした。

でもこのエッセーを読んで

>うちの親は共働きで必死に娘を学校にやってくれたんだ。何十万もかかる矯正ができなかったことを、親の責任だなんて言うな!

ってのを読んで
そうだよね。と思いました。


ありがとうございました。


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