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しろくま先生のブログ
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2006年12月23日 (土)

金属アレルギー問題

これは私の考えなのですが、歯科の保険診療というのは、国が生活していく上で必要最低限の治療が求められると考えます。

たとえば、審美治療や矯正治療のように美容に重点をおくものに関しては自費治療でもかまわないとはおもうのですが、顎関節症に関する矯正治療などは保険で認められてもいいようなきがいたします。

そのような問題で、一番被害を受けている患者さんは「歯科金属アレルギー」の患者さんではないかと思われます。

歯科における金属アレルギーについて少しまとめて見ます。

歯科の治療では多くの金属を使用します。その金属は口の中の唾液によって溶けてイオン化することがあり、それらがアレルギー反応を起こす事があります。

どのような症状があるかといえば、歯肉炎や口唇炎、また舌炎などの炎症や味覚障害、歯や歯肉の変色、さらに全身の発疹などの症状がでることもあります。アクセサリーなどによる金属アレルギーに比べれば頻度はすくないと言われています。

歯科用合金としてよく使われアレルギーを起こしやすい金属には、アマルガム合金や銀合金などがありますが、アマルガム合金は最近あまり使われなくなっています。

一方インプラント(人口歯根)の材料に使われるチタンはアレルギーを起こしにくいと言われています。

もともとアレルギー体質で、アクセサリーなどで金属アレルギーを起こした経験がおありなら、事前にパッチテストを行い、使える金属、使えない金属を歯科医を相談しておくことが得策となります。

この金属アレルギーの治療は原因となっている金属を取り除き、セラミック等の非金属に交換するしかありません。金属アレルギーは、時に、生活が困難になる場合があるにも関わらず、治療に保険適用が出来ません。

私の患者さんも、金属アレルギーの患者さんに限り、セラミックの歯をディスカウントして提供していますが、それでもかなり高額な歯になります。出来るだけ安価な価格で提供しているのですが、材料費、技工費を考えると、どうしてもある価格の一線を下回ることが出来ないのが現状です。

現在、治療費が払えず治療がストップしている患者さんが多くいらっしゃいます。この問題を国会に提出してくれる議員のかたいらっしゃいませんか?

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