牛乳よりも母乳の方が虫歯になりやすい!?
今日は、Dental Tribuneからのトピックです。
本日のトピックは少しショッキングな内容です。
「牛乳よりも母乳の方が虫歯を引き起こしやすい」というものです。
乳幼児に与える、コーラ、ジュース、蜂蜜、母乳、牛乳、水などの飲料の比較実験から、コーラ、ジュース、蜂蜜は、ダントツで乳歯に悪影響を与える事がわかり、また牛乳よりも母乳の方がかなり虫歯を引き起こしやすい事がわかりました。ではその内容をみてみましょう。
以下全文です。
著者は、母乳を止めて牛乳にしろと提唱しているのではないが、母乳で子育てをしている母親に、授乳後の口腔衛生の必要性を訴えています。
特に、最初の歯が生え始めた頃には、口腔衛生に気を配る事が必要です。
「齲蝕(虫歯)の多い家系では、歯が生え始めた、夜なか中授乳することはすぐにやめる必要がある」
と、『母乳での子育て:医師のためのガイド』の著者であり、ロチェスター大学医療センター・ゴリサノ子供病院小児科教授であるRuth,A,Lawrence医師は言います。
母乳での子育てを擁護する同医師は、齲蝕の研究を、ロチェスター・ウェルチャー大学歯科教授であり、齲蝕の世界的権威の一人でもあるWilliamH.Bowen歯学博士と共著しました。
Bowen歯学博士は、歯の表面で起こるバクテリアと食物の相互関係について広範な実験を行い、歯垢の形成と、齲蝕に対する自然保護の役割を果たす唾液の分泌を抑制する条件を導きだしました。
国立衛生研究所の援助で行われている現在の研究は、ネズミを使った実験で、だらだらと授乳されている乳幼児の状態を模倣したやり方で行われました。
著者は、人工乳首(哺乳瓶の乳首)やおっぱいが、唾液の流れを制限し、齲蝕を進行させる可能性があると報告しています。
実験は、それぞれの液体物資に任意の1割を割り当て、それぞれの物質の齲蝕誘発能を14日にわたってネズミの歯に出来た脱灰量(歯が溶け出す量)と重傷度によって点数化するというかたちで行われました。
結果は、糖:1、コーラ:1.16、蜂蜜:0.88、母乳:02.9、牛乳:0.01であった。この結果は、以前報告された牛乳の比較的低い齲蝕誘発能と、母乳が多くの粉ミルクと同等の悪影響を歯に与えるという研究結果を裏付けています。
母乳と牛乳の齲蝕の引き起こしやすさの違いは、母乳のミネラル含有量ではないかと仮定されています。
「明らかにコーラやその他のジュース類、蜂蜜は齲蝕の大きな原因であり、歯が浸食される原因にもなるので、子供に摂取させることを積極的にやめるべきです。早期の齲蝕は治療費も高く、子供の健康にも悪影響を与える可能性があります。しかし、このようなことがわかっていても、この問題は今後も多くの人々を悩ませ続けるでしょう」とBowen歯学博士は言っています。
母乳と牛乳では母乳に軍配を上げて
いましたがこれは以外でした
今我々は、やはりミクロの世界に浸けられているんですね 牛乳の良し悪しも聞きますが。
ゆここさんへ
今日もお元気そうで何よりです。
今は、いろんな情報が錯綜していてなのが正解なのかがわかりません。これからもいろいろ調べてみます。
これはかなりショックな内容ではないでしょうか。
まず蜂蜜は、虫歯になりにくい、口臭予防などの効果があると聞き、牛乳もよく飲む人の方が虫歯が少ないと聞く。これは単なる勘違いなのでしょうか‥。
よく栄養学では癌予防などの効果が逆効果だったとか、よくあるみたいですが同じことなのでしょうか。
蜂蜜については、虫歯予防のため砂糖がわりにしようと思っていた私にとっては非常に残念な結果です。
タカセさま
コメントありがとうございます。
あまり気落ちしないでください。
この実験はあくまでネズミでの実験です。しかも、ネズミは口腔衛生(ブラッシング)を行っていない状態です。口腔衛生がしっかり行われる人間の赤ちゃんはこれがすべてではないと思います。牛乳、蜂蜜は虫歯になりにくいと言われる論文も確かにあります。その飲み物の与え方にあるのではないかと思いますよ。気落ちしないでください。