咀嚼とストレス
今回のテキストを選んだ理由として、最近とても自分がストレスにさらされていると感じると思う時が多いからです。
では、そのストレスは私たちの専門である『口』とはどのような関係があるのかと思い少ししら出てみました。
その結果、『咀嚼のサイエンス 噛む効用 日本咀嚼学会編 窪田金治郎監修 日本教文社』に咀嚼とストレスという項目がありました。本日はそれをご紹介いたします。この項をご執筆なさった先生は、朝日大学学長・船越正也先生です。
以下全文です。
精神的なストレスの解消法の1つとして、食事をすることがあげられます。いわゆる「やけ食い」とか「気晴らし食い」とか言われるものです。
精神的なストレスの初期、あるいはストレスが軽い場合には、過食により肥満が起こりやすいのですが、反対に強いストレスの場合には、食欲が無くなったり、拒食状態になりやすいのです。
なぜでしょうか?ストレスの初期には、脳内にエンドルフィン(ホルモンの1種)が分泌され、これが食欲を増進させるためと考えられています。
これと反対に、強いストレスでは、ドーパミンやノルアドレナリン(共にホルモンの1種)などが増加するので、食欲が抑制され、拒食になると考えられています。
さて、子供にとって、精神的なストレスを受けて、不安や恐怖を感じているとき、「楽しい食事」は最高のストレス解消になります。
しかし、楽しい食事というのは、どうしても過食ぎみになりがちです。その結果、ストレス性肥満などになってしまっては逆に困りものです。
もちろん、運動によってカロリーを消費することも必要ですが、運動だけではなかなか体重は減りません。従って、どうしても食事量を減らす必要があります。
どうしたら良いのでしょうか?
前置きが長くなりましたが、ここでやっと本題に入ります。
食事量を減らすには・・・・・・それは咀嚼をすることです。一口量の食物を、数十回よく噛んで食べるようにすると、早く満腹感が起きてきて、過食をしなくなります。
満腹感というのは、実際にお腹がふくれtあどうかではなく、脳の問題ですので、咀嚼によって満腹感が早く感じられるならば、それは過食に対して非常に効果的だということになります。
その理由は、時間をかけてよく噛んで食べると、脳の中に神経ヒスタミンやコレシストキニン(CCK-8)やFGFといった科学物質が増加するからです。実はこれらの物質が、満腹感を起こさせてくれるのです。
さらに良いことに、コレシストキニン(CCK-8)は、脳内のドーパミンの作用を抑える働きがありますから、ストレスによる不安や恐怖なども減少する事になります。
まとめると、ストレスが多いときほど、よく噛んで!ということです。
満腹感はお腹でなく脳の問題。
ならば、カムカムで脳をばかにすれば良い。
それと同時にホルモンが出てストレスを弱める
咀嚼、は良い事ずくめなんですね。
満腹感はお腹でなく脳の問題。
ならば、カムカムで脳をばかにすれば良い。
それと同時にホルモンが出てストレスを弱める
咀嚼、は良い事ずくめなんですね。