ティースバンク
歯科医師会会員には、毎月「日歯広報」という機関誌が送られてくるのですが、その中に、将来的に期待がもてる記事が載っていたのでご紹介いたします。
この記事の出所は、もとは「歯のためのマンスリーマガジン」という歯ブラシメーカー(株)シケン発行のメールマガジンらしいです。
その内容というのは、なんと、ティースバンクがあるそうなのです。
もともと抜けてしまった乳歯は屋根裏や軒下に投げ捨てた記憶があります。これは下の歯は屋根裏、上の歯なら軒下に捨てることが最も一般的だそうです。
驚いたことに、大人になってからもこの習慣を続けていらっしゃる方もいるとか。
この習慣に待ったをかけるシステムが誕生したというのです。「歯の銀行」。英語ではティースバンク。
乳歯はともかく、永久歯が抜けた場合、それを保存、再利用する画期的な方式です。虫歯や歯周病などで歯を失うと、最終的には入れ歯のお世話にならなければなりません。
以下、その紹介文前文です。
人工的な入れ歯より、自分自身の歯を使いたいと思うのは当たり前です。
大学の研究グループが始めたこのシステムは、1999年に始められ、親しらずなどで抜いた歯を冷凍保存し、加工して再利用するものだそうです。
歯肉と歯の間には、歯根膜という薄い膜があります。この膜は、噛む力を感じたり、歯の痛みを感知するセンサー的役割を果たすそうですか、ティースバンクの技術的ポイントは、この歯根膜を冷凍保存するところにあるということ。抜歯の際などに、歯根膜が傷ついても、膜を培養して修復することが可能なのです。
たとえば、あなたが親しらずを抜歯したとしましょう。その歯を屋根上や軒下に捨てないでください。ペンダントに加工して使うというのも感心しません。
「歯の銀行」に預金ならぬ預歯をしておくことが賢明です。
保存された歯は、成形加工する事により前歯や奥歯として再利用出来るのです。
通常の入れ歯では、歯根膜がありません。従ってセンサー機能もなく、食べ物を噛んでも十分な歯ごたえが感じとれないのです。
また、入れ歯では噛む力の調整が難しい上、歯周病にともなう痛みの感知が遅れてしまいます。
システムの利用費と共に、歯の成形費や治療費は、ケースバイケースで、別途加算されるということですから、歯は痛まなくとも頭の痛いところではありますが。
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現実問題として、現在のところ、費用設備の事を考えれば、インプラント(人工歯根)の方が、システムされていて良いかもしれません。失敗しにくいですし、昔の様に目玉が飛び出るほど高くはないですから。
しかし、このシステムの目の付け所が非常に良いです。実際歯根膜がある部位には、たとえ骨が無くなっても、また骨の再生が見込まれます。歯根膜を再生して移植するということは、将来的にもっとシステマチックされた時、大いに威力を発揮するのではないでしょうか。
この「ティースバンク」は大いに感心があるので、私も個人的に調べてみたいと思います。
輸血を自分のを保存しておいて使うことは
聞いてましたけど、「チィースバンク」 納得できます
自分の歯、自然歯ですもの。