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しろくま先生のブログ
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2006年11月 3日 (金)

スラムダンクと遠藤周作(インプラント講習3)

一昨日の続きです。

そろそろ勉強会も終盤になってきました。終了予定が4時。患者さんの診察・診療が始まったのは3時15分頃。

「いや~、時間が押してきましたね~。私は、始まる時間はルーズですが、終わる時間はきっちり守りますよ、ハハハハハ~。」

何とも豪快で、楽しい先生です。こっちまでわくわくしてきます。

そして、終わった時間は4時5分。

「5分オーバーしてしまいました。すいません。」

普通の勉強会などは、30分から1時間くらい遅れるのが当たり前です。

遠方から駆けつけるほうとしては大変ありがたいのです。うれしかったです。

自分の車に乗り、帰りを急ぐことにしました。

実は、帰り道というのは、とにかく楽しい。

勉強会が終わったという充実感もあるし、その街の風景や名物料理等を味わうのも帰り道なのです。

しかし、今回は事情が違いました。

来た道と同じ道を走っているのに、見える風景が全く違う物のように感じる。

たぶん、道が混んでいて、細い道が入り組んでいること、帰りは時間的な制約がないので、よそ見をする余裕があるからだとはおもうのですが、それにしても全く違うのです。

車の種類も、少し改造してある車(暴走族?)が多くて、すこし怖いし、道も渋滞しています。

案の定、道に迷いました。福島方向へ向かわなければいけないのに、宇都宮方向へ向かっていたのです。

もう、帰りを楽しむ余裕なんてありません。一刻も早く高速道路を探さなくては。こんな時は、本当にナビ付きの車がうらやましいです。

何とか、1時間以上もよけいに走って、高速道路を発見しました。気分的には砂漠でオアシスを見つけた気分。もうげっそりです。

高速を走りながら、安心感と疲れで、眠たくなってきました。そこで、何か歌を歌って行こうと思いました。

いつも高速で大声で歌うのは、B`zの歌が多いです。

いつもの用に、B`zをi-podの中から選曲しました。なぜ、B`zかというと、それには訳があるのです。

私が大学院の時代、一番下っ端だった私は、よく私の車でかい出しに行かされました。

その時、いつも一緒に行ってもらったのが中山先輩でした。

中山先輩は男の私が言うのも何なのですが、とても男前でした。しかも、とても律儀で、冗談を真面目な顔で言うのです。

「おい、猪狩、このペヤングソース焼きそば旨いな~。この魚肉ソーセージとの組み合わせは最高だ。誰か、こんな旨い飯を作ってくれる嫁さんいないかな~」

とか、

学食でラーメンを待っている時、「ここのラーメン旨いな~。特に、硬いラーメンは、最高だ。(作っているおばちゃんに向かって)おばちゃん、ここに並んでいる人みんなのラーメンみんなゆで時間10秒で作ってやって。旨いから」

「はいよ~。」おばちゃんも、本当に10秒しかゆでないのです。

「猪狩、本当に旨いな~。なんで旨いって言わないんだ!!」

「・・・・・・・。(硬すぎて旨くないから)」

いつもこんな調子なのです。

その中山先輩と買い出しへ行くと、私の車にB`zのCDが無いことに怒り出しました。

「猪狩、日本人ならB`zだろ。なぜ、聞かないんだ!!今から買いに行く。」

本当に大学の今必要な物を買わずにB`zのCDを買いにいったのです。

その後、B`zのCDを聞きながらご機嫌な中山さんは、「猪狩、何で歌わないんだ!ほら歌え!」

「だって、今買った来たばかりで歌えませんよ。」

「なら、大声を張り上げろ!」

それ以来、私の車にはB`zを入れておくのが必須になり、自然と大声で歌いながら買い出しに行く事になったんです。それ以来、ずっとB`zのファンです。

だって、日本人なんだから、あたりまえでしょ。

そんなこんなで、B`zを歌っていても、次第に疲れが体を包み込んできて、眠さが急激に襲ってきました。

それと、同時に空腹にも気が付き、ここはパーキングに入ろうと思いました。

なかなか、休憩出来る大型のパーキングが無く、30分以上走りました。もういつ眠ってもおかしくない状況です。

やっとの事で、パーキングに入ることが出来ました。ここで少し休憩をしようと思いました。

すこし外気にふれ、歩いたら、眠気は少し収まりました。そしたら空腹に襲われ、何か食べなければと思ったのですが、あまり、本格的に食べてしまうとまた眠気に襲われる恐れがあるため、ポテトチップスを食べながらコーヒーを飲むことにしました。

ポテトチップスを食べながら、手持ちぶさたになり、最近、ふと漫画の「スラムダンク」が読みたくなり、バックに入れていることを思い出しました。

最近何気なく「スラムダンク」を購入したのです。

読んでいるうちに、とても感動的な気分になり、思わず涙が出てきました。

「えっ!」

自分でもびっくりです。人前で本を読みながら泣いたのは、学生時代、東京へ向かう総武線のなかで遠藤周作の「彼の生き方」を読んで以来です。

人生2回目。本で泣いたのは。

「パパ、おじちゃんがポテトチップス食べながら、泣いてるよ~」

近くで子どもがしきりに不思議な顔でのぞき込んできます。

そりゃ不思議な光景だと思います。36歳のオヤジがポテチほおばってスラムダンク読みながら泣いているのですから。

それから、勇気が湧いてきて(完全に気分はスラムダンクの桜木です)、勢いよく、眠気も吹っ飛ばし、家路につきました。

もっと、続きがよみたいです、
我がまま先輩、道に迷う、ここからも学ぶことがあるし、
本を読みながら、ポテトチップ食べながら泣いている
これも一人乗りの醍醐味でしようか、
思いの多い勉強会でしたね。

by ゆここ | 2006/11/03 9:28:21

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