今回の話は自分にも当てはまるので、自戒の念を込めて書こうと思います。
人間は感情の生き物なので、脳内でアドレナリンが多く分泌されている時は重要な判断を避けた方が良いと『 後 』になって気がつくのです。
まず、ハッピーな時は人間大きな気分になってしまい、「今の私なら出来るかもしれない」と出来ない約束や行動をして後悔したり、節約しなければいけない時期に「今日は自分へのご褒美」と大金を使ってしまったり。
怒っている時には正常な判断を失ってしまうのが人間なので、勢いで相手に噛みつき取り返しの付かない事になってしまうこともがあります。
これらは往々にしてアドレナリンが多量に脳内を駆け巡っている時なので、思いもよらない悪い力が意識を支配してしまっています。
私はかなり性格的に切れやすいと自認しているので、出来るだけアドレナリンの悪い影響が出ないように、一人で行動する様に心がけています。
先日も、院内でとんでもない「言いがかり」を付けられました。スタッフの電話での態度が気に食わないからもう当院には来ないと息巻いていました。私はスタッフが対応しているその時に側で聞いていたのですが、まったく普通でした。特に悪いって感じもしませんでした。
それに言いがかりを付けてきたのです。その患者さんに対する印象は「気分の起伏が激しい方だな」とは思っていたのです。
おそらく、その日なにか個人的にむしゃくしゃすることがあり、自分より下と思っている私たちに言いがかりを付けてきたのでしょう。
おそらく、私が同じ対応にあって、気分を害した時は近づかない様にし、その医院には二度と行かないでしょう。それをわざわざ来院して我々の気分を害して行くのは、さぞかし気分が良かったでしょう。
これは想像なのですが、次の日もしくは何日か後に頭の中のアドレナリンが正常に戻ったときに激しく後悔すると思います。それまで長いお付き合いでしたし、口の中のメンテナンスや今後の治療計画等も全てその日を境に白紙に帰しましたから。
やってしまった代償は大きいと思います。何かのタイミングで後悔の念がフラッシュバックすると思います。
でも我々にとっては得がたい体験が出来ました。正直経験したくない嫌な体験でしたが、これらの事をフィードバックしてさらによりよいサービスをその患者さん以外に施す事になるでしょう(もう来ないと言っているので関係ないけど)。
まとめ
脳内で大量のアドレナリンが放出している時(幸福度と憤怒度が高まっている時)は、ちょっと深呼吸し、アドレナリンが落ち着いてから決断した方がよいと思います。
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