「ギリギリ消耗しない生きかた」を読んで。
自宅で趣味や仕事等を行う時は、「YOUTUBE」をラジオ代わりにして作業をします。
毎日同じチャンネルを見続けていると、お気に入りのチャンネルの全ての動画を見てしまう事もしばしば。
そんな時は新しいYOUTUBEのチャンネルの探索を行うのです(これもこれで楽しい作業なのです)。
そのような経緯で見つけたチャンネルが「US生活&旅行」。
鷹揚のない丁寧な口調の中年男性のアメリカでの生活を綴ったものなのですが、これが麻薬の様にジワジワと嵌まっていくのです。しかも何度も何度も同じ動画を見てしまうのです。
そんな彼が本(ギリギリ消耗しない生きかた)を書いたという事で、早速購入してみました。
彼は動画の中ではアメリカに一人で生活しているのです。さぞかし日本では輝かしい成功を収めた人物かと思い読み進めていくと、どうやら彼は日本ではフリーターだったり、ニートだったり、大病をしたりとかなり底辺の生活をしていたようなのです。
その底辺だった彼がどうやって10年もの間、アメリカで一人暮らしをするまでに至ったかが書いてありました。
もう、面白くて面白くて、一晩で読んでしまいました。
以前、このブログでWIM WENDERS監督のPerfect dayという映画を紹介しました。
平山という渋谷のトイレ掃除を生業にしている男の話です。ドラマティックでも無く、華やかでもないのですが、誰にも迷惑を掛けず、淡々と自分の生活を丁寧に生きている事に大きな力を貰った映画でした。
今日紹介していているUS生活&旅行さんは、大病とニートを経験した事から大きな夢や目標に期待しなくなったと語っており、日々の生活を淡々と生きる事が大事だと悟ったみたいなのです。
Perfect dayの平山とUS生活&旅行さんの共通点は、「繰り返される同じ生活」ということ。
実はこれが大きな成果を生んでいるということが分かっているのです。
50歳を超えて、大きな成果を上げる事は難しくなってきましたが、丁寧で同じ生活を送る事は、むしろ得意になってきております。こういう平凡な他人に迷惑を掛けない生き方に憧れてしまうのかしら。
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