箸が折れたんだけど。
本日はバレンタインデーですが、ここの所全くといって良いほど縁が無いので、本日も昨日に引き続き食に関する事を。
昨日は、母が私のお茶碗を割ってしまって、購入しながらの茶碗の考察をしましたが、本日は「箸(はし)」に関して。
「あまりにも酷すぎて、手が付けられずどうしようもない」と(箸にも棒にもかからない)ということわざがありますが、今回の話は人生で始めての事です。
母が天ぷらを作ってくれたのです。ジャガイモの天ぷらだったのですが、かなり堅かったので箸を使って真ん中から二ついに割ろうとしたのです。
そしたら、天ぷらではなく、私の箸が真っ二つに折れてしまいました。
私、割り箸なら食事中に折ってしまった事はありますが、いつも使用している箸を折ってしまうという経験は始めてでしたので、とてもびっくりしてしまいました。
箸が折れると昔から縁起が悪いといわれていました。
大抵の人は、物が「壊れる」ということに対してよく思わないため、箸や茶碗などが折れたり壊れたりすると不吉・縁起が悪いと考えられるようになったそうです。
室町時代の七代将軍足利義勝がお正月に使った祝い箸が折れて、その数日後に落馬し亡くなったというところからきているようです。
それ以来「ゲン」が悪いということになっており、祝いの席などでは、箸が折れないように太箸を使うということもあります。
昔から日常的に使用している物が壊れると、悪いことが起こると言われているため、箸もそのように考えられたのでしょう。
また、昔の日本人は、使ったお箸をそのまま捨てると、そのお箸に自分の魂霊が移っていて、そのお箸を粗末に扱うと、自分自身に禍いがふりかかると信じていたそうです。
昔、山で働いていた人は木の枝を箸代わりに使い、食べ終わるとその箸を折ってから捨てていたそうです。そのまま捨てると山に住むモノの禍が降りかかるとされていたためだとか。
そのため、使ったお箸を自ら折り、魂霊が宿れないようにして捨てるようにしたそうです。
人に、使われて古くなったものがそのまま捨てられると、おばけになって動き出すという考えから来ているのかもしれません。
お箸というものは、使っているとそこに魂が宿るのだそうです。
なので、昔の人がやったように、お箸を二本とも半分に折ってから捨てるのがいいでしょう。
半分に折ることで、箸から魂が抜け、宿った霊が自分に戻るそうなので、
「今までありがとう。」
と感謝の気持ちを伝えて、捨てるとよいそうです。 そうすると箸を折ればただの木に戻るそうです。
お箸が折れたらそれは、お箸が身代わりになってくれたのかもしれません。
もし、お箸が折れるたら、
「お箸が悪いものを持って行ってくれた」
「お箸が身代わりになってくれた」
と考えるのもいいでしょう。悪いことがおきるかもしれなかったことをお箸が持っていってくれたのかもしれません。
日常的に使用している物には魂がこもるとされており、壊れたり欠けたりした時には身代わりになってくれたサインであるとも言われています。
他にも「気をつけなさい」というサインとも言われています。
上記の「箸」の話はORIGAMIさんのページからの引用です。
日本古来の面白い話が沢山掲載されています。
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