タイポドント実習。
今回参加した実習はタイポドント実習というものです。
タイポドントというのは、矯正実習用に使われる模型の事を指します。顎堤(歯肉の部位)がすべてワックス(鑞)で出来ていて、その中に金属の歯牙が埋まっています。
その歯牙を色々と動かして、歯列を不正を人工的に作るのです。その歯列不正の模型に矯正用のワイヤーを装着します。そして、ワックスの模型をお湯に沈めて行くと、矯正のワイヤーの効果が出てきて模型の歯列が動いていくというシステムの事です。
今回の実習は3級歯列という、上顎より下顎が前方に出ている骨格を想定して行いました。
矯正のワイヤーは治療の段階を経て、最終的な歯列に持って行くのですが、今回も矯正ワイヤーを段階ごとに屈曲させて模型の歯の移動を観察していくのです。
上手く歯が動かない場合は、自分のワイヤーの屈曲のどこが悪かったのかを客観的に観察出来るので、とてもとても勉強になりました。
また今回は自分の診療では用いない矯正科の先生は皆持っている大臼歯のデンタフォームバンドや電気仮着器(マイウェルダー)なんかの使い方も伝授してもらいました。
やはり矯正科医では当たり前でも、GP(一般歯科医)では珍しいので。購入するか検討します〔笑)。
今回は、残念ながら思ったような結果にはならなかったのですが、その分、自分のワイヤー屈曲の「癖」が分かったので、収穫の多い研修でした。
来月もあるので、また体調を万全にして望みたいです。
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