マウスピース矯正について
現在、マウスピース矯正が盛んに行われています。
私も一応インビザラインと言われるアライナー矯正の資格は持っています。
しかし、昨日もこのブログで書きましたが、歯並びは顎機能に直結していますので、歯科医師の診断の元、顎や全身の体調を考慮しつつ矯正を行う必要があります。
だから、歯科医師がアライナー(マウスピース矯正のこと)矯正をする場合、自分でアライナーの設計を行い、OKサインを出す仕組みと成っています。
それ位、矯正治療というのは歯科医師のバックアップが大切なのです。
今のアライナー矯正はその辺りがしっかりとしているので安心なのです。
私があまりアライナー矯正に積極的では無いのは、最初からほぼ最後まで矯正のマウスピースが出来上がってしまうので、微妙な調整が出来ないからです。しかもマウスピースを装着するかは患者さん任せなので、サボってしまうと、すぐにマウスピースが合わなくなってしまい、設計からやり直しという事が怖いからです。
この度、日本矯正歯科学会からある見解が出されました。
マウスピース矯正にて治療上のトラブルが生じる可能性の高い事案があるので警告が出されました。
それは、「宅配大手企業が歯科用マウスピース装置を製造し、患者に直接配送するサービスを開始した」という報道が出たからです。
私はこの仕組みがよく分からないのですが、「歯医者の治療や診断」を飛ばしてマウスピースを作成すると言うことなのかしら?
これはアメリカ大手のス○イルダイレクトクラブが行っていて、これが日本にも出来たということなのかな?
アメリカ矯正歯科学会は似たようなサービスをスマ○ルダイレクト社に対して警告をだしました。それに対し、警告を取り下げるよう訴えを起こしたのですが、アメリカ矯正歯科学会は「警告は取り下げない」との強気の発表があったばかりです。
歯科医師という免許を持っていても難しい治療を無許可の素人が治せる訳はなく、大きなトラブルになってしまうのは当たり前ですよね。
私としてはこの大手宅配業者が行う矯正治療には関わりたくないですね。
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