THE BAT MAN
ようやく,映画「THE BAT MAN」を鑑賞してきました。
パンフレット情報によればバットマンはアメリカコミックス誌上もっとも頻繁に実写化された映画だそうです。列挙してみても以下の通り。
・連続活劇バットマン(1943年)
・バットマン&ロビン(1949年)
・バットマンオリジナルムービー(1966年)
《 ティム・バートンシリーズ 》
・バットマン(1988年)
・バットマン・リターンズ
・バットマン・フォーエバー(1995年 ティムバートン製作 ジョエル・シューマカー監督)
・バットマン&ロビン MRフリーズの復讐(1997ティムバートン製作 ジョエル・シューマカー監督)
《 ダークナイトトリゾジー クリストファーノーラン監督 》
・バットマンビギンズ(2005年)
・ダークナイト(2008年)
・ダークナイト・ライジング(2012年)
《 DC エクステンデッド・ユニバース 》
・バットマンVS スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年)
・ジャスティス・リーグ(2017年)
《 テレビドラマシリーズ 》
・GOTHAM ゴッサム(2014〜2019年)
・タイタンズ(2018〜)
と殆ど年数をおかずに新作を発表し続けているDCコミックには敬意を称したいと思いますが、裏を返せば観衆を引きつけるネタがDCコミックには無いのかもしれません。
アメリカのコミックには幾つかあるのですが、よく対比されるのが、マーベルコミックスとDCコミックスです。
DCコミックスにはバットマン、スーパーマン、ワンダーウーマン、アクアマン、シーサイドスクワッド・シリーズ、ザ・フラッシュといったキャラクターがいます。
設定は、基本的に暗く重くて、舞台には雨が降っていて夜という印象。
それに対してマーベルコミックはアベンジャースに代表されるように明るくハッピーエンドが基本的なストーリーが多いのが印象。
今回のTHE BAT MANもご多分に漏れず暗くて重いのは過去最高(苦笑)。
上映時間も176分とほぼ3時間近い。
今までのバットマンとの大きな違いは、悪役が普通の人間(?)で、バットマンで有名なキャラクターの名前があだ名になっている点。バットマンもスーパーヒーローというか、ゴッサムシティーの護衛団という感じ。ただ、ブルースウェインという社会的影響力の強い人物がバットマンなため、その身分を隠すためだけにバットマンというコスプレを着ているという点がいつもと違う点。
バットマン映画の醍醐味といえば、装着しているアーマーや移動手段に用いる車やバイクだと思うのだけど、今までのバットマンと違い、今回のバットマンの装着物は我々でもお金さえ掛ければ作れる感じの物が多く、バットマンカーもロケットエンジンを装備している点は過去作と一緒だけど、普通の車の装甲を厚くして丈夫にしているという趣。バイクも普通の黒いバイク(苦笑)。
だけど、こういった簡素な感じのバットマンが自分の知能や正義の刑事ジェフゴードンや執事のアルフレッドの助けを借りて問題に取り組む姿がものすごくかっこいいし、物語に引き込まれます。
私が鑑賞してきたバットマンはティムバートン監督のバットマン(音楽をプリンスが担当!!!!)から鑑賞し続けてきたのですが、バットマンの世界観をしっかり正確に伝えているのは過去最高かもしれません(個人的にはクリストファー・ノーランのダークナイトが最高のバットマンと思っていた)。
今回バットマンを演じているのはロバート・パティンソン。私が初めて彼の映画を観賞したのは『TENET(クリストファー・ノーラン監督 デンゼルワシントンの息子のジョン・デビィット・ワシントンが主演で話題)。すごくスマートで演技が自然な印象で、まったく映画を邪魔していないし,良いなって感じたのを覚えています。しかし、今回の彼は思いっきり過去に影を背負い憂いを充分に身にまとっての演技です。かなりの怪演です(褒め言葉 苦笑)。
サブの主役として今回はキャットウーマンも出ているのですが、今までのキャットウーマンは、映画の中で謎に包まれた生い立ちなのですが、今回は彼女の生い立ちからキャットウーマンにならざろう得なかった背景が充分に描かれていて、これもとても素晴らしい。
これはパンフレットを購入してから気がついたのですが、ネタバレになるから言わないけど、なんとあのコリン・ファレルが出演しているのです。素晴らしい特殊メイクで全く分からなかった。
長々と書いてしまいましたが、感想としてはとても素晴らしい映画でした。長いからあまえ見返せないけど。今までのバットマンというよりは、モーガンフリーマンとブラット・ピットが1995年に主演した「7(seven)」の世界観に近い感じ。
まあ、もう一度書くけど、過去最高かもね、バットマン映画では(ややビターな感じだけど)。
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