給食を食べるのが遅い理由。
子供の顔が可愛いのは鼻から下の口や顎が小さいため、ディフォルメされた逆三角形だからなのです。
生まれたばかりの顎は歯が無く、そのため下顎は奥へ(喉の方へ)後退しているため余計に下顔面が小さく見えるのです。
成長にしたがい、歯が萌出してくるので、後方にあった下顎は前方へ移動してきて正常な咬合へと成長していきます。
ただ、歯の萌出が思いのほか遅かったり、十分な萌出量が無い場合は、下顎が十分に前方へ適合せずにⅡ急咬合という噛み合わせになってしまいます。
この噛み合わせのまま、成人を迎えてしまう日本人が多いことがデータで示されています。
下顎が前方へ成長出来ないため、顎の位置が子供の時のまま後方にあるので、顎関節の下顎頭の位置が悪く、動きがスムーズに動かない場合が多いです(本人はそれが普通だと思っているので、自分の口の動きが悪いとは思っていません)。
小学校の給食の時に、給食を頑張って食べているのに食べるのが遅いという生徒さんがいます。
本人は頑張って食べているのに、同級生よりも時間が掛かってしまう・・・。
これは前述した理由で、歯並びが悪く、噛みづらいのが理由では無いかと言われています。
とある学生さんが歯列矯正(審美矯正では無く、機能矯正です)を行ったところ、食べる時間が大幅に減少したというデータがあります。
歯列がⅠ級では無く、Ⅱ級の場合、集中しなければいけない時間が長く持続力が続かないという現象も考えられます。
給食を食べる時間が遅いのは、その子が給食を食べたく無いのでは無く、食べづらい為に時間が掛かり、食事に対する関心が低下している可能性もあります。
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