1〜3月の高校生歯科事情。
私がいる郡山は、高校生まで医療費が無料なのです。
これは非常に医療従事者にとっても市民の方にとっても大変ありがたい制度です。
何より、自分の子供の健康を気兼ねなく病院に相談出来ますから。
この制度は、高校生卒業までなのですが、毎年1月ころから、高校3年生が「卒業までに歯の治療を終わらせたい」といってかなり押しかけてきます(苦笑)。
当院で多いのは、「親知らず」を卒業までに全部抜きたいという依頼がとても多いのです(親知らずはお4本あり、4本ある人も1本も無い人もいます)。
私は親知らずの抜歯は、診療の中では大好きな部類で、しかも抜歯時間が早くて上手いと自負しています。
だから、親知らず抜歯の依頼があるのは嬉しい事なのですが、抜歯は体に負担のかかる診療の一つなので、1本親知らずを抜歯してから次の親知らずを抜歯するまでには計画的には行かない場合があるということがネックなのです。
一応計画的に抜歯計画を立てても、「腫れが引かなくて、今日は抜歯出来ない」とか「急に出かける用事が出来たので抜歯は中止したい」という急用が入ってしまうと延期するしかありません。これはしょうが無い事なので、なにも気にする必要はありません。
しかし、高校生の卒業は、その時を治療をまってはくれません(苦笑)。
卒業してしまった次の日からは、普通に診療費が発生してしまいます。
そういった事情から、1月から3月終盤まで、当院では水平埋伏値智歯(横に生えている親知らず)抜歯の手術が2〜3件、多いときは4件くらい入ります。
この手術の他にも新患や矯正、歯科治療が続々と入りますので、鬼の忙しさとなります。
もう診療が終わる頃には、ふらふらになってしまいます(苦笑)。
兄弟、姉妹が以前当院で親知らずを抜歯した経験のあるご家族だと、余裕をもって1年以上まえから親知らずの抜歯を計画的に行ってくれるので大変助かります。
ただ、このブログが出る頃には、既に予約の関係上、当院で卒業までに親知らずを抜歯するのは不可能です。
ごめんなさい。
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