歯科恐怖症1
子供の頃に歯科で恐怖体験をしてしまうと、本当に悲惨なのです。
私もその一人。
子供の頃、虫歯が痛くて父に治療を頼みました。
その時はちゃんと麻酔をしてくれたと記憶しているのですが、抜髄という神経を抜く処置をする時に体中に電流が走るような痛みが一瞬走りました(泣)。
それ以来、治療台の上に座るのが怖くて怖くて仕方がありませんでした。
歯科恐怖症になってしまって一番の不幸は、心の葛藤があります。
「今、現実の歯の痛みと歯科の治療の恐怖を天秤に掛けてしまう」のです。
勿論、今現在の歯の痛みも耐えがたいのですが、歯科の恐怖も身震いする程の恐怖がある。そうこうしている内に歯の神経が完全に死んでしまって(壊死)、痛みが引いていくと、大きな穴の開いた歯の事は頭の片隅からも消えてしまう。
そうこうしていくうちに、大きな穴の開いている神経の死んだ歯は脆いので、歯冠(歯肉より上の部位、いわゆる歯の部分)が崩壊し、歯並びが崩れ、健康な歯に負担が掛かり、その歯も虫歯になり・・・・とう悪循環に陥ってしまいます。
今私は、歯科医師で生計を立てているから,嫌と言うほど虫歯の危険性については分かっています。
しかし、学生の頃は分かっていませんでした(後悔)。
だから、私の口腔内は悲惨です。
歯科医師のくせに、前歯はインプラントです(逆転の発想で、患者さんにはインプラントは良い物ってアピールするのに使っていますけども)。
私は歯科医師なので、歯科恐怖症よりも歯をちゃんとした方が良いって強制的に分かっちゃったから、今は恐怖症ではないけど、私のような機会がなく、恐怖症を克服出来ない方はほんと、何とかしたいな。
明日へ続く。
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