親知らず抜歯
親知らずとは正中(前歯のまん中の事)から数えて8番目の大臼歯を指します。
この親知らずの萌出率は人それぞれで、4本ある人もいれば、1本だけの人もいるし、3本だけの人もいるし、2本だけの人もいます。
この親知らずは大抵、噛み合わせに悪影響を及ぼす場合が多いので、抜歯をお奨めしています。
で、実際に抜歯をする場合、上顎と下顎どちらが抜歯が難しいと言えば、圧倒的に下顎なのですが、もの凄く深い位置に存在する上顎の親知らずは本当に抜歯するのが困難なのです。
下顎は抜歯出来なかった事ってあまり無いのですが、上顎は抜く前からギブアップっていう事もけっこうあります(汗)。
先ほども上顎のもの凄く深い親知らずを抜歯してきたのですが、本当に難しかったです。
なぜ、難しいかと言えば、術野がよく見えないという事と、器具が届かない(苦笑)。
でも、どうしても深い上顎の親知らずを抜歯しないと行けない場合は、CTをじ〜〜と観察し、ヘーベルという抜歯の際に使用する器具をどういう風に使うか、どんな切開を行うか、どの部位の骨を切除するかという戦略を緻密に立てる必要があります。
時間を掛けて抜歯出来る環境ならいいのですが、しがない開業医は親知らず抜歯にそんなに時間が掛けられない(苦笑)。
どんな抜歯も30分以内に抜かないと次の患者さんに間に合わないので、前日のCTでの抜歯のための戦略が必須です。
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