穏やかだけど力強いメッセージ
この度、奥羽大学インプラント科の非常勤教授に就任されました小宮山彌太郎先生の特別授業がありました。
知らない方のために、小宮山先生とご紹介をいたします。
小宮山先生は、東京歯科大学の補綴第三講座に在籍していた教授です。この講座は現在インプラント科の教授をなさっている関根秀志先生も在籍し、私も在籍していました(ちなみに私の父も在籍していました)。1980年にスウェーデンにあるイエテボリ大学へ留学をなされ、現代インプラントの礎であるブローネマルク教授に従事され、帰国と同時に日本に初めて現代インプラントを持ち帰った偉大な先生なのです。
私は、大学院時代から同じ講座と言うこともあり、何度も小宮山先生の講義、講演を拝聴させて頂いています。かれこれ20年以上になりますが、話す内容が現代のインプラント事情を踏まえ多少の変化はありますが、終始一貫ぶれることがありません。その内容は、歯科医師という仕事にプライドを持ちなさい。プライドを持つと言うことは、患者第一に考えるというこにつきるということです。患者さん第一というのは多岐にわたります。その多岐にわたる内容を歯科学生に向かって一つ一つ丁寧に説明しておりました。
そのしゃべり口調はゆっくり穏やかだけど、確信に満ち、力強いメッセージでした。学生相手の講義でしたが、新人の先生や、私にも多くの事を気がつかせ、反省もさせ、モチベーションを上げさせてもらいました。
この教えは、ブローネマルク教授からの教えを踏襲しているとのことでしが、私はそこに小宮山先生の人間性がプラスされ、より発酵させた内容だったと確信しています。
しかし、今回聞かせて頂いたお話は、歯科医師だけに止まらず、全ての商売をしている方にまでいえることではないのか、と思っています。
学生の授業の後は、先生がた対象の講演もなされました。短時間の間に多くのご講演お疲れ様でした。とても至福な一日でした。
小宮山彌太郎先生の考え方はこんな本にまとまっています。ご興味のあるかたは是非読んでみてください。
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