歯科医院の合理性
昨晩、録画しておいた番組を見ました。
『カンブリア宮殿』という番組です。録画の内容は、『本当に患者が喜ぶ歯科医療とは・・・国内最大級の歯科医療グループを追う』というものでした。
とにかく歯科医院の規模が大きい。まるで総合病院のよう。またその大きさに負けないサービス。これは帝国ホテルなみ。
ここの理事長は合理性にこだわっているらしく、歯科医(院長)がすべての仕事を請け負うことは、非合理的という考えから。それでは、院長の仕事はなにがあるのかというと、まず医療、次に経営。とくに大変な人事や事務仕事などを専門に扱うことは新たに会社を設立。
また、歯科にはラボ(技工士)が欠かせないのだけれど、これも独立した会社として別に設置。
また院内にはホテルのコンシェルジュのようなサービスを徹底させる部署もある。
とにかく凄いの一言。
ただ、来院している患者さんの声が、『早い、丁寧』という声が圧倒的で、治療に関するコメントがなかったのには違和感がありました。
理事長は、研修会に通わせて個々の技術の向上を図っているということを述べていましたが、その歯科医院の歯科技術の特色がまったくなかったのには?????というところ。
ただ、今回はサービスに重点が置かれた番組構成だったので、あえて出さなかったという可能性も大です。
多くの歯科医師がこの番組を見た感想を述べているのですが、私も同感で、今ひとつしっくりこなかったです。逆にこんなにも合理的に医療をすすめても良いのか?という疑問が番組鑑賞後もずっとつきまといました。
でも、技工士さんの起用の考え方など同調できる事も多くあったのも事実。
自分の歯科医院の未来を考えるうえで大変参考になった番組でした。
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