縫合の練習
歯科は基本的に外科に分類されます。
そのため、切開をしたり、骨を削ったりと、あんな小さな口の中で様々な器具が出入りします。
口腔内は基本的に常在細菌が多く潜んでいるので、あまり綺麗な環境ではないのです。
そのため、術後の管理がものすごく大事。
特に、切開などをした場合には、きちんと縫合していないと感染しやすくなってしまうのです。
私は毎日多くの親知らずの抜歯を行うので、必ず切開と縫合を行います。
でも、毎日同じ縫合を行っても進歩がないので、インプラントや大きな手術の時に行う特殊な縫合を親知らずの抜歯後の縫合で練習されてもらっています。
練習といっても、きちんといつもの縫合よりも丁寧にしっかりと行っているので、手を抜いているのではありません。むしろ、手を加えている感じです(笑)
それが実ってか、最近はかなり満足のいく縫合が出来るようになってきました。
この頃の課題は、今までの3~5号という細さの糸以外に6号以上のとても細い縫合糸を特殊な縫合鉗子を持ちいて、マイクロスーチャリングの練習を行っています。
これが出来るようになると、切開線が見えなくなる綺麗な縫合が出来るようになるので、練習のし甲斐があるというものです。
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