JHエンドシステムの研修を終えて
今月の14・15日の両日に平井順先生の考案された『JHエンドシステム』の研修会に参加してきました。
このJHエンドシステムとは、歯の根の治療の方法なのですが、この研修会には2年越しの思いが詰まっていました。
どういう事かと言えば、この研修会をしったのは、インプラントの研修後の懇親会にて同席した千葉県の久我先生からのお薦めでした。
『インプラントを研修して研鑽を積むのはとても大事なことだけれども、もっと基本的な根の治療にも一流にならないと、抜歯ばかりをして、インプラントばかりを進めるバランスの悪い歯医者になってしまう』
との言葉を受けて研修を受けてみようと思ったのです。
私は、根の治療に関しては、何度か研修を受け、清書を参考に独自の治療をしていました。自分の治療には満足していましたが、年に何回か再発をしてしまうのが悩みでした。
そこで、この研修を開催しているメーカーに問い合わせをしてみたのですが、すでに予約で埋まっていて、キャンセル待ちの状態だというのです。ほかの日にちが1件だけ開いていたのですが、その日は別の研修が私自身に入っており、ついにその年には研修を受けることが出来ませんでした。
翌年も同じようなことがあり、ついに今年、研修を受けることが出来ました。
このJHエンドシステムは東京の錦糸町のシロクスというメーカーの4階で行われました。総武線沿線にあるのすが、私は長いこと千葉県に住んでいましたので、この総武線にはなれていました。ただ、錦糸町に降りたのは初めてでした。前日の夜に東京に着いて、朝は初めての場所なので、すこし早めにホテルを出たのですが、40分も前に会場に着いてしまい、一番乗りでした。
研修は2日間行われました。初日は一日講義です。
この講義がとてもよかったのです。歯の根の研修なので、神経を抜く話を多くするのかと思えば、できるだけ神経は抜かず、ほかの原因を探ってみてから、根にしか問題がない場合だけ、やむを得ず神経を抜くというスタンスでした。
まず、かみ合わせを疑ってみて、それでも駄目なら神経を診ましょうとうのです。すごくうれしくなってしまいました。非常に自分のスタンスに似ているからです。ただ、これには裏話があって、夜、懇親会で、かみ合わせの質問を私がしたところ、私の考えとは全く違っていて、少し険悪な感じになってしまいました(笑)。
しかし、それは患者さんをよくしようという目的は一緒なので、結果がよければそれでよしと言うことで落ち着きました。
二日目は一日中実習でした。上顎第1大臼歯の口蓋根の細い細い根を一日かけて、治療する実習でした。実際に治療する時はおそらく10分くらいなものでしょう。
それを一日かけてやるわけですから、自分の欠点や見逃していたところ、注意すべき点などが多く見つかり、しかもこのJHエンドシステムのよい点を認識することが出来ました。
このシステムは、一つ一つ、確認しながら次に進んでいくので、失敗するということが少ないシステムです。というか、失敗のしようがないのです。失敗したとすれば、自分のスキルが足りないということです。
このシステムをすぐにしろくま歯科に移植することは難しいと思うので、来年のはじめを目指して、抜去歯牙を持ちてしっかりと練習しようとおもっています。
写真は平井先生と疲れ切った私。著書にサインもしてもらいました。
かなりのミーハーです
お疲れさま、お休みがなく、可哀想に思いますが
若さ?かしら。