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2009年7月 1日 (水)

歯の痛みは生命への警告

本日は、茂木伸夫先生の著書『歯医者さんにかかると寿命が延びる』よりお届けいたします。

◇歯の痛みは生命への警告

昭和初期では、歯を抜いて、それが原因で命を落としてしまったことがありました。

当時は、抗生物質(体の中の細菌を殺す薬)が発明されておりませんでしたので、小さな手術をしても、体の中の細菌の増殖を抑えることができませんでした。現在では特殊な状況でもない限りそんな光景は見られなくなりました。

しかし、歯医者さんにいかず治療に行くことをさぼっていると、とんでもない命をもおとしかねない歯や歯ぐきの病気にかかってしまうこともあります。

虫歯は一度なってしまったら、どんなことをしても元には戻りません。歯の痛みは命の警告であると考えてください。

◇歯はその1本1本こそが大事

目は2つ、鼻は1つで、スペアはありません。一方、歯は全部で28本(親知らずを入れて32本)なので1本ぐらいなくてもいいと思う人もいるとは思いますが、歯は1本なくなると相手を求めてきます。

隙間のあるところにお互いの歯が倒れてきたり、下の歯がなくなってくると上の歯が下がってきます。歯は1本、1本で生活しているのではなく、上下左右で支えあいながら生きています。

そこで歯がなくなってくると相手を求めるのです。従って歯の1本をきちんと治すことが、いかに重要であることがわかると思います。

また、虫歯や歯周病を治すことはもちろんですが、さらにがたがたに乱れている歯並びをきれいに治し、上あごの歯と下あごの歯をきちんと噛めるようにすることも同様に大切です。

よく噛めるようになることで、唾液の分泌を促し、唾液中に含まれる免疫物質を口の中に湿潤させることができ、全身または口の中の細菌のコントロールに役立つことができるのです。

つまり、歯の1本、1本を大切に考え最終的な上あごと下あごのバランスのとれたかみ合わせ、歯、歯ぐき、舌、口腔粘膜を含む口のなか全体の管理が必要であると思います。

参考文献 歯医者さんにかかると寿命が延びる 茂木伸夫 愛育社 

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