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2009年7月 4日 (土)

サラサラ唾液はリラックスの証!

本日は、岡崎美江子先生・伊藤実喜先生監修、宮西ナオ子先生著の『唾液はなんでも知っている』よりお届けいたします。

Q:サラサラ唾液とネバネバ唾液の違いは?

A:口の中がネバネバして嫌な感じがすることはありませんか?実は唾液には、ネバネバとサラサラの二種類があるのです。

そこで「サラサラ唾液とネバネバ唾液の違いは?」の答えに参りましょう。

それは、唾液の出る場所、耳下腺、顎下腺、舌下腺の順で、サラサラからネバネバに唾液の質が変わるというものなのです。

ではいったい、どんなときにネバネバ唾液がでるのでしょうか。

その秘密は、私たちの呼吸や発汗、消化などを司る、自律神経のしくみにありました。

自律神経はその名のとおり、自発的に働いている神経で、私たちの意志とは関係なく心臓などの臓器や呼吸器、消化器などを興奮させたり、抑制したりしている大切な神経です。眠っている時に心臓が動いているのも、あるいは梅干しのイメージをするだけで条件的に唾液が出てくるものも、自律神経の働きなのです。

自律神経は交感神経と副交感神経によって自動コントロールされています。この2つは共に脳の「視床下部」という器官から指令を受けて、互いに反対の作用を行って、私たちの体をコントロールしてくれています。

このうち交感神経が作用するとストレス状態になり、緊張します。これはこれから戦いに行くぞというような時に働く神経ですから、体中が緊張し、呼吸や心拍数は速く血圧は高くなり、筋肉は固くなります。

反対に副交感神経というのはリラックス神経です。闘いも終わって、ゆっくりくつろいでいるときに働きます。心拍が抑えられ血圧は低くなり、呼吸もゆったりと、心臓も通常に脈打ちます。このリラックス状態が進めばα波やθ-波といった脳波が出るといわれます。楽しくて、心も体もゆるんでいる状態です。

そして、犬を用いた実験などから、リラックス時には主として水分の多い漿液性(サラサラした)の唾液が分泌され、逆に緊張状態にあると、主として固形成分の多い粘液性(ネバネバした)の唾液が分泌されることがわかっています。

これは、リラックス時には耳下腺、顎下腺いずれの腺からも唾液分泌は唾液分泌はおこりますが、緊張時では、顎下腺からの分泌はあっても、耳下腺からの分泌は生じないからです。

イライラしたり、緊張したり、人前で話しをするときなど、口の中が乾いてネバネバしてしまうことがありましよね。こうした状態では、耳下腺からのサラサラ唾液は出てきません。だから口の中がネバネバし、唾液の出が悪くなるのです。

参考文献 唾液はなんでも知っている 宮西ナオ子著 三五館 

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