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2008年11月10日 (月)

フッ化物の過剰な摂取に警告

本日は、デンタルトリビューン紙2008年11月号よりお届けいたします。

☆フッ化物の過剰な摂取に警告

(カナダ)トロントで開催された第28回国際フッ素研究学会において、フッ化物が人体に与える影響について新たな懸念が掲示されました。

フッ化物添加水道水(フロリデーション)などによるフッ素含有物への過剰な曝露により、脳神経学的な変化が生じる恐れがあるほか、骨質や歯の発達にも影響が現れる可能性のあることが報告されました。

◇全身への影響いまだ評価できず

フロリデーションは多くの国際機関が齲蝕の予防法として有効であると評価しており、オーストラリアやマレーシアではフロリデーションが行われています。一方で、中国、日本、フィリピン、インドなどではフロリデーションは行われていません。

現在まで、フッ化物が全身の健康に与える影響について、詳細に検討した研究はほとんど行われていませんでした。このため、現在入手不可能なデータから、フッ化物の潜在的なリスクを確実に予測することが出来ません。

同大学の大会長を務めたトロント大学のHardy limeback氏は「米国学術研究会議」がフロリデーションを行っていないインドや中国などの文献を検討したところ、フッ化物の過剰な摂取による歯以外の組織にも影響が現れることが明らかになった」とのべました。

そのえで「フロリデーションが行われている地域における、住民のフッ化物総摂取量と副作用が現れる量の間に適切な安全域が設定されている必要があるが、十分な安全域が確保されていないと考えられる」との見方を示しました。

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