歯周病にかかりやすい人って?
本日は、石川烈先生の著書「歯周病」よりお届けいたします。
歯周病にかかりやすい人っていますか?
☆歯周病にかかりやすい人とは-
いろいろファクター(要因)があるので、ひと言ではいえませんが、こんな生活をしているとなりやすいですよ、ということはあります。
そのファクターは、大きく三つに分けて考えられます。環境因子、生体因子、細菌因子です。これらのリスクの度合いが大きくなると、発症しやすくなります。
昔は内因、外因といいましたが、抵抗力が落ちると歯周病になりやすくなります。
たとえば、徹夜で仕事や勉強をして疲れ果てたとき、歯周病の急性発作が起こったり、潰瘍性歯肉炎が見られたりします。
以下、歯周病のファクターを書いてみますので、ご自分の状態をチェックしてみましょう。
①歯を磨かない人、口の中をキレイに出来ない人
プラークが付き、口の中が細菌でいっぱいになる。こういう人は間違いなく罹患率が高い。歯周病は生活習慣病だから、何にもまして生活習慣病が大切になってくる。
②たばこを吸う人
日本の場合、喫煙率は欧米に比べて高く、男性五十%、若い女性二十五%くらいの人がタバコを吸っている
③糖尿病の人
六十歳以上の約2割が糖尿病、あるいは予備軍です。
④口をぽかんと開けている人
口の中は、粘膜で出来ており唾液で覆われているので、細菌が付きにくい状態になっている。口を開けているとなかが乾燥するので、歯肉炎になりやすい。鼻が悪い人も口で息をするのでひどくなることが多い
⑤歯並びが悪い人
プラークが残り、歯石ができやすい
⑥薬(坑癇癪剤、降圧剤、免疫抑制剤)を飲んでいる人
薬の影響で、口の中にひどい炎症が出てくる。既に高血圧で降圧剤を使っている人はたくさんいる。免疫抑制剤は、今後移植が盛んになるとみられるであろう。
参考文献 名医の言葉で病気を治す 歯周病 石川烈著 誠文堂新光社
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