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2008年7月16日 (水)

パルスオキシメーターで全身管理を

今日はデンタルトリビューン紙2008年7月号よりお届けいたします。

私の医院でもパルスオキシメーターは完備しています。このことにより非常に助かったことが何度か経験しています。今日はアメリカでのそんな話しです。

(米国)治療中に全身状態の変化を見逃してしまったために、患者が重篤な状態に陥ってしまうことがあります。しかし、パルスオキシメーターを患者に装着させることで、こうした変化を察知し、危機を未然に防ぐことが出来ます。

心身の変化の把握に血圧と心拍数の確認は有効

パルスオキシメーターは、一見するだけでは把握しきれない患者の全身状態の変化を示してくれます。こんため、全般的な治療のクオリティレベルの向上や、時には患者の救命に繋がることさえあります。

血圧、心拍数の変化は患者が感じている不安や疼痛反応などの重要なバロメーターであり、全身管理に大変有効であります。患者が少しでも恐怖、不安、不快を感じているのであれば、それはすぐに心拍数の上昇に反映されます。

歯科医師がこうした変化に気づくことが出来れば、なんらかの手を講じることが出来ます。また、予期せぬ副作用や合併症のために、患者の表情の変化、目眩、呼吸困難、時には意識に消失、嘔吐を来すこともあります。血圧、心拍数をきちんとモニタリングしていれば、歯科医師はこのような症状の進行を未然に防ぎ、早期に適切な対応を施すことができます。

パルスオキシメーターによる管理で救われた老婦人

カリフォルニア州サンタマリア市の開業歯科医師Daniel Cook氏は、診療に際して常にパルスオキシメーターを使用しています。

同氏は、患者の血圧と心拍数の変化をモニタリングすることで、より確実に患者の全身状態の変化をモニタリングすることで、より確実に患者の全身状態を把握することが出来ると確信しています。

つい最近も、パルスオキシメーターによって老婦人が救われました。残根抜歯術を施していた際にパルスオキシメーターの数値を確認したところ、血圧が260/180と見たこともないほどの高値に上昇していました。

同氏は「しかし、彼女の意識は明瞭であり、まったく正常に見えました。パルスオキシメーターを確認するまでは、特に変わった様子もうかがえず、なにかおかしなことが起きているようには思えなかった」と振り返ります。

問診の結果、彼女は高血圧患者であり投薬治療中にもかかわらず、5日以上も降圧薬の服用を忘れていたことが明らかになりました。問診を受けるまで、彼女自身がそのことを完全に忘れてたのです。もしパルスオキシメーターを装着してなければ、歯科医師にとっても患者にとっても不幸な結果になっていたかもしれません。

同氏は「患者の健康状態の全般的な変化に気を付けるようになれば、よりよい診療を提供できます。このためにパルスオキシメーターは不可欠です」と述べています。

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