加齢とともに起こるドライマウス
本日は、吉川涼一先生の著書「金属アレルギーと歯科治療」よりお届けいたします。
加齢とともに起こるドライマウスの弊害
パソコン画面を見つめ続けると起こりやすい「ドライアイ」は、新しい職業病として注目されるようになりました。唾液が出にくくなる「ドライマウス」も、いま非常に増えていて、この症状を抱えている人は、800万人にものぼると推定されています。
普段唾液の量などに気を配っていることはないと思いますが、唾液は食べ物に対する最初の消化液という役割ばかりではなく、殺菌作用という大切な働きをもっています。
これは、虫歯や歯周病といった口腔内の疾患の予防には欠かすことの出来ません。
ストレスが多い子供は虫歯になりやすいという研究報告がありますが、これもストレスによって、唾液が少なくなるためではないかと考えられています。
ドライマウスには、口の中が乾燥するために痛みが起こる、飲みにくいために食事がしづらいといった症状もあります。男性よりも女性におおいと言われ、原因としては加齢、ストレス、全身疾患(糖尿病、シェーグレン症候群など)、薬の副作用、口呼吸などがあげられています。
歯科疾患の予防のために、ドライマウス対策はとても大切です。気になる方は、歯科医院で相談してみるとよいでしょう。
参考文献 金属アレルギーと歯科治療 吉川涼一著 現代書林
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