そんなつもりはなかったの・・・・・。
お子さんを診療する時でも、時には麻酔を打たなくてはいけないときもあるのです。
麻酔が全く平気なお子さんもいるのですが、やはり大人でも嫌なのですから、お子さんはほとんどが拒否反応をしめす場合は多いです。
そんな時、私はお子さんと約束をします。
「この次、注射しますけど、がんばれますか?」
たいていのお子さんは、今日麻酔をしないと分かってほっとして
「はい、次はがんばります」
といってくれます。
でも、当日になると、泣きわめくお子さんも出てきます。
先日もそんな感じでした。
「このあいだ約束したじゃない。」
「いやだ、いやだ、抜きたくない、抜きたくない、歯を抜きたくない」と連呼しています。
本当に嫌そうだったので、その日は「じゃあ、しょうがない、この次ぎにするか・・・」と心の中で思っていたのです。
「じゃあ、今日は抜かないから、お口の中だけ見せて」とほんとに次回のために口の中の症状だけ確認するつもりだったのです。
私の必死のお願いに、お子さんも根負けしたのか「本当に見るだけ?」と聞くので、
「うん、見るだけ」といって見せてもらいました。
その時は、見るだけのつもりだったのに、歯をピンセットで挟んで、どのくらい歯が動くのだろうと横に軽く揺さぶると、
「ポロッ」と歯が抜けてしまいました。
お子さんも、「え、何があったの?」という顔をしています。
私もかなりびっくりしました。
お子さんも自分の歯を見るまでは、泣かなかったのですが、自分の歯が抜けた事を確認すると「ビ~~~ビ~~~」と鳴き始めました。
その顔には「うそつき!!」と書いてあります。
ごめんね、こんな事で人間不信にならないでね。
最近のコメント