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2007年12月 2日 (日)

咬合関連症候群3

昨日の続きです。

本日も長坂先生の著書よりお伝えします。

咬合関連聴覚障害

かみ合わせ異常が原因で正常な咀嚼運動が出来なくなると、からだ全体にさまざまな症状が発生するのですが、なかでも聴力に関しては、その時どきのかみ合わせの状況により、即時に対応し変化していることが分かったのです。

かみ合わせバランスが良くなることにより、全身のさまざまな症状が減少し、聴力においてもその値が改善する、つまり、正常なかみ合わせ運動は、からだ全体のバランスを整える機能を有しているということになります。

ここで、「かみ合わせ」と「聴力」に関連する症状として、「咬合関連聴覚障害」があり、別の名を「顎関節症耳症状」ともいいますが、次のような症状を挙げることが出来ます。

  1. 咬合関連性聴力低下症。耳鼻科疾患が原因の真性難聴ではなく、耳鼻科にて原因不明とされている突発性、または老人性と呼ばれるもので、かみ合わせ治療をおこなうことで改善する場合、仮性の難聴と考えています。
  2. 咬合関連性めまい、立ちくらみがある。いわゆるメニエール症候群。
  3. 咬合関連による耳鳴り。耳鳴りは耳鼻科にて計測することが不可能とされ、原因においても不明とされているものですが、かみ合わせ改善にともなう一定の聴力の向上が見られたとき、耳鳴りの症状が消失することが分かりました。
  4. 咬合関連に関する耳痛

といったものがあります。

それでは、咬合関連症聴覚障害には何があるかということを考えてみます。

聴覚障害は、かみ合わせによって咀嚼関連筋の左右差から起こる脳血流の変化が起こり、また、それと同時に顎関節運動に関連した側頭骨部付近の咀嚼筋圧の変化によって起こると思われます。

脳血流の増加は、側頭骨内の血流の左右差が生じて来て、蝸牛内分のリンパ圧そのものの左右差が生じるためと思われます。そうした現象が聴力の違いとなって現れると思われます。

明日へ続きます。

参考文献 アンチエイジング かみ合わせ力 長坂 斉著 アートダイジェスト

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