お口の健康にはお歯黒!
本日は、日本歯科医師会の発行している広報誌「歯っぴいスマイル AUTUM2007」号からお歯黒についての話です。
日本には、「黒の化粧文化」ともいえる時代がありました。その代表例が歯を黒く染める「お歯黒」。
お歯黒は、平安時代に女性が成人した印としてはじまったとされています。明治ころまでは約一千年もの間続き、女性だけでなく男性もお歯黒をした時代がありました。
このお歯黒は、歯の健康にとって大変良かったようです。というのも、お歯黒をつける前に歯の汚れを取る必要があり、その事が自然と虫歯予防になっていました。
お歯黒の成分であるタンニンは歯質タンパク質を収れんさせて腐敗を防止します。事実、昭和51年当時、お歯黒を日常的にしていた最後の人といわれた96歳になる秋田県のご婦人には虫歯がほとんどなく、50歳代の歯齢であったと伝えられています。
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