歴史的薬剤シナモン
本日は、千葉栄一先生の「オーラルケアのためのアロマサイエンス」からお届けいたします。
歴史的薬剤シナモン
エスプレッソコーヒーに蒸気で温めて泡立てた牛乳を加え、その上にシナモンパウダーを振りかける。
店によってはスプーンの代わりにシナモンスティックが添えてある。
他のコーヒーと違い口当たりが良く、またエスプレッソを使っているため、香りも強い。
しかし、わずかに振りかけただけのシナモンパウダーの香りも、エスプレッソに埋没することなく調和している。
以上、シアトルスタイルと呼ばれるカフェが多くなったため、我が国でも飲む機会が増えたカプチーノについて述べました。
エスプレッソに負けない強い香りのシナモンは、殺菌消毒作用が強く、欧州はもとより中国からも遙かに遠い、インドシナ原産にもかかわらず、医学の父ヒポクラテスが薬剤として用いていたことも記憶に残っています。
西洋医学、東洋医学ともに、歴史的に古くから使われていた重要な薬剤です。756年、我が国では東大寺正倉院に渡来薬物を中心とした、貴重品を集める国家事業が行われ、この貴重品の中にもシナモンは漢方名の柱心として記録されています。
香り立つカプチーノを口にすると、遙遠の昔から薬流通の歴史にまで思いを馳せることになります。
参考文献 オーラルケアのためのアロマサイエンス 千葉栄一著 フレグランスジャーナル
シナモン大好き。
技工士さん頑張って下さい。
私の本を読んでいただき有難うございます。さらにブログにまで取り上げていただき感激です。
アロマリサーチ8(2)2007に、シナモンのさらに詳しい歴史を書いておりますので、興味がありましたら、そちらも見ていただければ幸いです。
須田先生
技工士さん頑張っております。
千葉先生
こちらこそありがとうございます。
今後もよろしくお願いします。