子供はほめて育てよう
本日は、日本経済新聞(9月25日)に掲載された「脳を鍛える大人のDSトレーニング」監修者 川島隆太先生の記事からお届けいたします。
子供はほめて育てよう*******東北大学教授 川島隆太
息子が4人いる。大学生の万平(22)と康介(19)、高校生の端記(17)、中学生の克也(14)。計算や音読で脳を鍛える「脳トレ」がブームになり、我が子の脳を刺激して賢く育てようと熱心な父親が多いようだが、脳を研究している僕自身が実行したのは一つだけ。
毎日、短時間でいいから机に向かわせる習慣をつけさせることだ。
ゲームは放っておくと何時間もしてしまうので、平日は禁止。終末のみ「兄弟4人で合計2時間まで」と決めた。守らなければゲーム機を壊すと宣言し、実際にソフトを目の前で折ったこともある。
ゲーム自体は悪くなくても、目が悪くなると感じた。家族団らんや兄弟同士の関わり合いの時間も奪われる。生活時間の配分には、親がしっかりと関わるべきだ。
脳には栄養と睡眠がとても大事だから、寝る時間にも厳しくした。小学生までは9時に寝る。高校受験のころも10時には布団に入れさせた。朝食を食べないと登校させない。眠くて食べられないならもっと早く起きろと言った。
長男は東京の大学で医学部生になり、次男は教育に関心があるようだ。進路相談には乗ったが、勉強を見たり干渉したりはしなかった。それには僕の父親の存在も関係しているかもしれない。
父は物理の研究者で、今の僕など足下にも及ばないスパルタ型だった。父親が家にいる終末は憂鬱でしかたがなかった。その父をモデルに「怖い父親」」を僕もやってきた。食事の態度が悪ければ手を上げ、悪さをすれば尻をたたいた。
父親が怖いと分かれば、子供は自然と自分を律するようになるからだ。
ところが、三男が誕生した時、僕自身の変革が求められる事態に至った。長男と次男が「萎縮している」感じた妻が「これからは強くしないで」と言い出したのだ。しかる子育ては間違いだという。「子供はほめて育てよう」という方向へ、時代の空気も変わった。
仕方なく、三男が生まれた瞬間に気持ちを切り替えた。次男までとは違い、三男、四男はほとんどしかっていない。下二人は、しつけの行き届かない面があるのかもしれないが、伸び伸び育った。
面白い発見もあった。長男と次男が、僕にしかられたと同じように三男や四男をしかり、兄弟間で教育するのだ。子供が家庭の中で社会をつくり、教育までするというのは驚きだった。結局、親が頑張らなくても子は育つということを学んだ。
ゲームソフトの監修で何億円というロイヤリティーを得たが、個人で受け取らずに大学の研究棟建設にあてた。身の程を越えたお金があっても困るだけだ。子供に金銭教育はしていない。自ら稼ぐようになってから学べばいい。
お金に限らず、親があれこれ子供にしてやるのは間違っている。子供は他者が自分のために何かをしてくれると学習してしまう。世の中、そんなに甘くない。脳のトレーニングも大事だが、家庭で生き方のトレーニングを出来ないのは不幸だろう。
川島先生の 脳トレーニングはあれこれ、やってみました。
子供はほめて育てる 大賛成です、エネルギーの
いらないやり方で親も楽と思います。
兄弟間で家庭の中の社会をつくり教育まで出来てしまう。
家庭が大亊 若いお母さんお願いします、
一人っ子にしないで、沢山子供を生んで下さい。