小児の食事
今日は、昨年ベストセラーになった「うちの子、どうして同じ服ばかり着たがるの? ジェイナ・マーフィ著 草思社出版」からお届けいたします。
この本は子供の心理を見抜いて、適切に対処方を記しているすばらしい本です。興味のある方は是非一読をおすすめいたします。
今回は、その中から、食事に関してのリポートをお届けいたします。
ろくに食べない日とやたらと食べる日があるのはなぜ?
幼い子供は、まるで無人島から救出されたばかりのように食べ物をむさぼり、マカロニを山ほど食べたかと思うと、次の日には、1日かかってバナナ1本と牛乳2杯しか口にしない、ということがあります。いったいどうしてでしょう。
実は彼らは、食事の時間になったから食べるのではなく、体がカロリーを要求するから食べるのです。したがって、子供の好きなようにさせると、すでに十分なカロリーをとった時には何も食べようとしないのです。
幼い子供の食事パターンを観察し、実験してきたジェニファー・フィッシャー博士は、ほとんどの子供の1日に摂取するカロリー量はかなり一定している、と指摘しています。
事実、様々な調査でも、同じように見えてもカロリー量の異なる食べ物(たとえば低脂肪ヨーグルトとレギュラーヨーグルト)を食べたときには、次の食事でその差を埋め合わせをすることが分かっています。
彼らは、食べ物のラベルを読んでいる訳ではなく、自分の体の要求する栄養量に合った食べ方をしているのです。
彼らの摂取するカロリー量は食事ごとに大きく変わりますが、24時間という単位で考えるなら、通常は帳尻が合っています。数日単位で観察すれば、ほとんどの場合、少なくともカロリー量に関する限り、彼らが驚くほどバランスのとれた食事をしているのが分かるでしょう。
もちろん、すべてのカロリーが必要な栄養素から等分に得られているとは限りません。
子供は、もし許されるなら、1日分のカロリーをすべてチョコレートアイスクリームでとろうとするでしょう。
「子供は甘くて高脂肪のものを含め、フレーバーの効いた高カロリーの食べ物を好みます」とフィッシャー博士は説明します。
大人にも一般的にその傾向がありますが、それは、人間の本能的な好みだからです。人間が本質的に持つ高脂肪・高カロリーの食べ物への欲求は、食料の乏しい時代には種を保存するために有効でしたが、高脂肪・高糖分の食べ物であふれる現代では、タンパク質、無機質、ビタミンなどが不足する、いわゆるエンプティカロリー食につながる可能性があります。
親として特に気をつけなければならないのは、子供に、毎日、出したものを全部食べさせたり、決まった量だけ食べさせたりする事ではなく、健康的で、栄養豊かな食べ物から自分の食べるものを選ばせるようにすることです。
たとえば、四分の一カップのブルーベリーと全粒粉のパン1枚、スクランブルエッグ、ひと口大に切った野菜を2,3きれ、牛乳を1杯出せば、子供が口にするものはどれも栄養価の高いカロリーになり、空腹を感じないために必要な量だけを食べると健康的な食生活を維持する事が出来ます。
上にあげたものを2,3口食べるだけでは、元気に生活するには不十分なのではないかと不安になるかもしれません。
しかし実際には、それにピーナッツバターを塗った全粒粉クラッカーを3枚、バナナ半本、牛乳をもう一杯加えれば、ほとんどの子供の一日分の栄養必要量が満たされるのです。
子供が元気に育って欲しいと願うあまり、私たちはつい、子供にふさわしい食べ物の量は自分たちの数分の一にすぎないことを忘れてしまいます。
今後、このシリーズを何回かに分けてご紹介いたします。
子育て 離乳食 を思い出しましたが
親は一口でも多く食べさせたくて、失敗したり
苦い思いがあります
子供は 24時間 数日間の単位で考えるなら
帳尻が合う 、これで安心です。
今、台風以上の強風が荒れています。
すっごい風です。
先生のところも北西の風がまともにぶつかってると思いますので心配です。
風で物が飛んできたりしていないですか。