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しろくま先生のブログ
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2006年12月27日 (水)

歯から始まるQ&A4

歯から始まるQ&Aも4回目です。

本日は歯科で渡される薬についてです。

Q:歯が痛くて歯医者に行きましたが、化膿しているということで、抗生剤と痛み止めを処方されて、全部飲むように指示を受けました。しかし、痛いのがイヤなので、痛み止めだけを飲みました。後日歯医者に行ったら、抗生剤もきちんと飲まないと大変な事になる、と言われました。実際、痛みは無かったのですが、確かに歯肉がどんどん腫れてきました。痛みがなかったので抗生物質は入らないとおもったのですが、だめだったでしょうか?

A:抗生剤と鎮痛剤は、飲む目的が違います。

治療法には、根治療法と対症療法があります。風邪を引いて内科を受診すると、抗生物質や解熱剤や咳止めを処方されると思います。これを例に取って説明しましょう。

根治療法とは、その名の通り、病気の原因を根本的に治療することで、風邪を引いた場合の抗生物質に相当します。風邪という感染症ですから、大元の原因であるばい菌を、抗生物質でたたきましょうというわけです。

根治療法はとても大切なのですが、根治療法はとても大切なのですが、即効性にかけるきらいがあります。熱が辛くて仕方がない、ノドが痛くて仕事にならない、などせっぱ詰まった状態を、いち早く治すことも大切です。これが対処療法で、原因はさておき、とりあえず症状を緩和することが目的です。熱が出た時の水枕も、対処療法に相当します。熱の原因であるばい菌はさておき、とりあえず熱を下げて楽になリましょうというわけです。

さて、今回のケースでは、口腔内の何らかの感染症に対して、抗生物質と鎮痛剤を処方されたということです。先ほどお話したとおり、感染症に対する根治治療が抗生物質で、対処療法が鎮痛剤に相当します。

薬を飲む側としては、とりあえず痛みや熱が治まる事が第1なので、とかく解熱性鎮痛薬を大切にする傾向があるようです。しかし、解熱性鎮痛薬によって原因の細菌が死滅することはあり得ないので、対処療法だけでなく、根治療法が是非とも必要になるのです。

根治療法を怠るとしばしば再発します。しかも、対処療法薬によってみや熱が押さえられてしまうため、知らないところで炎症が進行してしまうことにもなりかねません。

病院から処方される薬は、何かしらの目的や意味があって処方されているので、決められた通り内服するように心がけてください。もちろん、内服するにあたって疑問点や不安があれば、担当医や薬剤師に遠慮無く問いただしてください。

参考文献 東京都認証NPO団体 DOH編著 歯から始まるQ&A 九天社

やはり プロであるドクターの指示に従って
内服いたします。


まったく新しい歯ブラシを開発しました。水ではなく薬剤の強力噴射です、歯間歯周がみがけます(特許)面白い製品です。


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