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2006年11月23日 (木)

歯科医師過剰時代

昨日の社会ニュースにこんなニュースが出ていました。

以下全文です。

歯科医増えすぎると質低下?…厚労省「抑制」提言

 歯科医師の資質向上などを話し合う厚生労働省の検討会(座長=斎藤毅・日本大学名誉教授)は21日、2025年には歯科医師が必要数を約1万1000人上回るという推計をもとに、国家試験の合格基準の引き上げなどで、歯科医師数を抑制する必要があるとの見解を示した。

 総人口が減少するにもかかわらず、歯科医師数は毎年1500人のペースで増加しており、検討会は「歯科医師1人当たりの患者数が減少することで、質の低下を引き起こす」と指摘。その上で、国家試験合格者や、歯学部の定員の削減などについて、早急に検討するよう提言している。 (読売新聞)

医師不足のこの時代に、歯科医師だけが過剰に多いと厚生省が言っているのも仕方がないかもしれません。

しかし、これには訳があると思うのです。

これはあくまで私の考えなのですが、よくよく調べてみると、医師も不足しているわけではないようなのです。だいぶ前に新聞等でよんだのですが、医師は過疎地や辛い小児科や訴訟問題が多い産婦人科を避ける傾向があり、テレビドラマの影響等で、過疎地を避け、都心で勤務を希望する医師が多いのが原因だと書いてありました。また、医師の勤務形態もこの問題に影響しています。

医師の場合は、一人の医師が医療を行うのは難しい科が多く、チームプレーで行う場合が多く、病院の様な大きい場所に集まる傾向があります。また開業するにしても開業時に設置する機材も高価なものが多いため、開業する医師は限られてきてしまいます。

しかし、歯科の場合、診療は基本的に一人で行います。大きなオペの場合は別ですが、それは例外だと思います。

そのため、歯科医師の場合は、病院勤務という診療形態が非常に少なく、歯科医師=開業という図式が成り立ってしまうのです。

結果として、歯科医師1人に付き、歯科医院1つということになり、歯科医院が多くなってしまう現状になっていると予想できます。

厚生省の検討委員会は「歯科医師1人当たりの患者数が減少することで、質の低下を引き起こす」と指摘しています。しかし、私の所属していたスタディーグループでは、出来るだけ1日の患者さんの来院数を抑えて質の高い診療を行う様に言われたことがあります。

私も患者さんの来院数が上がれば、一定の歯科医療のレベルは上がるとは思いますが、患者さんの来院数が減少したことにより、診療の質のレベルが下がるとは思っていません。もし、そのような理由で歯科医療の質が下がってしまうのなら、その歯科医師の怠慢か努力不足です。そのような所は自然淘汰されていくと思います。また厚生省もなぜこの様な怠慢な医師が出てきてしまうのか、歯科医師のせいにする前に、厚生省の歯科いじめをまずやめるべきでしょう。

今、医師の過疎地の不足が問われていますが
これからは、歯科医師の増加の問題
厚生省に良策をお願いしたい。

by わいわいわい | 2006/11/23 8:46:29

生意気ながら、まったくその通り!だと思います。


歯科医療制度の改善に立ち上がった
人達がいるみたいですよ。
http://www.minnanoshika.net/

by しろちゃん | 2006/12/01 17:18:00

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