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しろくま先生のブログ
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2006年8月26日 (土)

お言葉にあまえて

こんにちは。
今日は、いつもお世話になっている須田先生のブログに非常に有効な「傷口に対する」考え方が書いてありましたので、須田先生の許可を得て、転載してもかまわないということなので、お言葉に甘えて、転載させて頂きました。
以下全文です。
いろいろと講演会・勉強会に行ってはいるのですが、忙しく、アップできないでいましたが、久しぶりに時間が空いたので(患者さんの無断キャンセルですが・泣)アップします。
8/19(土)に長崎市の医師会館まで、佐世保共済病院歯科の川村先生ご夫婦と一緒に(車に乗せていただき)拝聴してきました。もともとこの「新しい創傷治療」のことは川村先生からお聞きしていて、自分も本を購入していたりしていたのですが、今回、保険医協会の講演会でその夏井睦先生がいらっしゃるというので拝聴してきました。(会場で佐世保総合病院歯科の溝口先生ともご一緒になったりもしました。)

これは傷口に対する新しい考え方なのですが、簡単に言うと、、、
①傷は乾かすと治らない(=ガーゼを使ってはいけない)。
②消毒すると傷が化膿する(ヨード・イソジンなどは使わない)。
③傷・縫合創、ドレーン刺入部は洗ってよい。
といった所です。
*ゴッドハンド輝24巻参照・笑

あと、分かりやすいところで保湿クリーム(尿素+クリーム)などが実際には体に良くないとか、いろいろありましたが、
まず、、、

◇熱傷・皮膚損傷に使ってはいけない軟膏
ゲーベンクリーム(基剤がクリーム)
ユーパスタ(基剤が高浸透圧、消毒薬)
イソジンゲル(消毒薬)
オルセノン軟膏(基剤がクリーム)
アクトシン軟膏(基剤が高浸透圧多糖体)
ブロメラシン軟膏(同上)
オロナインH軟膏(基剤がクリーム、消毒薬)←最悪とのこと。実家にもあるのですが、何も治った記憶がアリマセン。

そして…

◇熱傷局所治療

○発赤のみの場合(1度熱傷)では、ワセリン塗布ラップで覆う。
○水泡幕は直ちに除去して、ワセリン塗布ラップで覆い、包帯を巻くか、ラップの上にガーゼを当てて包帯を巻く。
○抗生剤は発熱・創部痛などの明らかな感染症状があるときに短期集中的に使用。

◇なぜ傷口が痛いか?

○消毒による痛み
○傷が乾燥する痛み
○固着したガーゼを剥がされる痛み
…など、医原性(医者が原因)の疼痛とのことです。
そう考えると、「カットバン」「バンドエイド(のガーゼのタイプ)」は貼ると治りが悪くなるし、赤チン・マキ○ンなどもそういうことになります。


基本的に傷口には「目に入れても大丈夫なもののみ使用」という考え方で、日常や我々の歯科治療において留意しておきたいですね。
以上が須田先生のブログの紹介です。
とても参考になると思いますので、ご家庭でも試して見てください。
ここも参考にしてみてください。
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今まで理解していた事が違っていたりして
少し ポカンとしてます
刺激のない 自然治癒が良いのかしら。


古いはなしに、 
傷口が思うようにふさがらず
お風呂にはいるように勧めたとか、  
乾燥、清潔の感覚とは違う現場、
驚きです。  

 


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